コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 好きになってはいけない… ( No.27 )
- 日時: 2010/10/25 16:22
- 名前: ナナ (ID: uzSa1/Mq)
6話
学活が終わり女子達が夢理の机の周りを囲んでいた。
その様子に琴音はため息をつきながら
「あと何日かすればあの地獄から解放されるのかな?」
と梨湖に行った。
すると梨湖は
「琴音はいいさっ……もう『いる』から。」
と右斜め前の人物を見ながら言った。
その人物は何らかの視線を感じたのか
「俺に何か用?『彼女』さん……」
と梨湖ではなく琴音を見ながら言った。
「な、何でもないよ……裕人。」
と慌て気味に琴音は言う。
そこで梨湖は小さく声を上げた。
「次、学年集会だから視聴覚室行かなきゃ!」
それを聞いた周りの人たちも移動しだす。
梨湖は準備ができ、琴音を待っていた。
「琴音、早く早く!!」
梨湖が急かすが紙が見つからず先に梨湖に行ってもらうことにした。
「あったぁ! ヤバ後一分……急がなきゃ。」
筆箱と紙を持ち、急いで三階に上がって行く。
この急いだことにより歯車が狂ってしまった……
最後の一段のところで足が突っかかってしまったのだ。
「嫌っ…………あれ?」
本当なら前のめりになって倒れているはずだった……
なのに、何で?
ふと自分が誰かに支えられている事に気づく。
その人はさわやかなシャンプーの香りがした。
「中野目君! どうして……?」
その正体は夢理だった。
「俺、転校してきたばっかだから視聴覚室わかんなくて……そしたらお前がこけそうになってたから。」
「そっか、あっ! ごめんね迷惑かけちゃって。私が案内するから行こ。」
そしてチャイムが鳴る…急ぐ琴音と夢理。
平然に振舞っていたがドキドキしていた。
こんな気持ちは嘘だって、気のせいだって思ってた……
きっとさわやかなシャンプーの香りでおかしくなったんだと思い込んだ、この時は……ね。
『好きになってしまった』って思わないように、思い出さないようにしてた……
—好きになってはいけない……から—
…続く
やっと恋愛っぽくなりました\(◎o◎)/!
ここからさらに切なくなっていきます(>_<)