コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 叶わぬ恋…してもいいですか? *オリキャラ募集中* ( No.287 )
- 日時: 2010/11/10 09:40
- 名前: ナナ ◆JUP8K6dM0U (ID: uzSa1/Mq)
28話
住宅街を抜け、真正面に広がったのは雲の隙間から出てきた太陽によって照らされている、白の壁にうす茶色の模様がある家だった。
「ここが夢理の家……」
琴音は足元を見る、すると小刻みに震えている。
そんな様子を観て苦笑いする。
ぎこちない歩き方だったがようやく、玄関の前までついた。
軽く息を吐く……すこし白く息が曇る。
インターフォンをゆっくりと鳴らす。
誰かが二階からゆっくりと下りてくる音がした。
そしてドアが開かれる……
「琴音じゃん、どうしたの? てか何でおれの家知ってるの?」
そこにいたのは驚いたような顔をした夢理だった。
琴音は慌てながらも
「えっと、裕人にきいたの。それと……話したいことがあるの」
いつもと何かが違う琴音の様子に気付いたのか
「散らかってるけど中で話そう、どうぞ」
と優しく声をかける。
「おじゃまします」
琴音は靴を脱ぎ、そろえ夢理の後をついて行く……ただそれだけのことで心臓が高鳴っていった。
「二階で良いの?」
振り返らずに聴いてくる夢理。
「うん」
この短い言葉だけでも少しどぎまぎした。
一つの部屋の前で立ち止まる。
迷うことなく夢理はその部屋のドアを開ける。
目の前に広がったのは整えられた部屋だった、そしてフワッとさわやかな香水の匂いがした。
「適当に座って」
夢理はそう言い奥の方に座る。
琴音もゆっくりと座る。
そのあとは静かになってしまう……
琴音は学校とは全然違うと思っていた、何かを話そうと言葉を浮かべるがすぐに消えてしまう。
「……緊張してんの? そんなとこも可愛いけど」
夢理が微笑しながら聞いてくる、学校で見た微笑みと違うと感じたのはなぜだろうと琴音は思った。
「してるよ、当たり前じゃん。可愛いとか言われると寄り一層、緊張もするし……心臓も高鳴るよ」
そんな事を言った琴音は頬がこれまでに無いくらい真っ赤になっていた。
「その言葉は『告白』として受け取っていいのかな? だったら俺も返事をしなきゃな」
琴音はどんどん心臓が高鳴り夢理に聞こえてしまうのではないかと思っていた。
…続く
良いところで切ってしまいました☆
続きが気になってもらえれば作者の思い通りなんですけどね……
次回は週末の更新になります♪
勉強の方も頑張ります><