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　30話


「……イベントって何のことだろぉ」

琴音はいまだに分からない文化祭のイベントについて考えていた、登録は夢理に任せてある。

すると隣から梨湖が顔をひょこっと出し

「……さぼらない!! はい、次の仕事」

笑顔のまま琴音に荷物を渡す梨湖。光が丘高校の文化祭が近づいてきたのだ……そして生徒達は、各クラスで出し物の準備を初めている。
当分の間は午後の授業がつぶれるのでラッキーなのだ。

「はぁい、にしても何で私たちのクラスの出し物……」

琴音が文句を言おうとするが梨湖に遮られる

「楽しそうじゃん!　琴音が『あんな』姿をするなんて……絶対に写真撮らなきゃね」

梨湖が嬉しそうに着々と段ボールを束ねて行く。
琴音はため息をつくしかなかった。
夢理はどう思っているのだろう?

……全ては今から二日前の事の出来事が原因だった。


学級委員の上田くんと神崎さんが黒板の前に立つ。

「これから文化祭の出し物を決めて行きます、何か案がある方は言って下さい」

と上田くんが大きな声で言う。

琴音は前日の夜に色々と考えていたが良い案が浮かばなかった。

ふと、梨湖の様子がおかしい事に気づく。

「梨湖!?　何やってんの」

少しあきれ調子で言う、しかし梨湖が振り返った瞬間、琴音は全身に鳥肌が立った。
……何故かって?

梨湖がいつにない笑顔で振り返り

「私、これが良いんだ」

と紙に大きく書かれた字を見せてきたのだ。

そこに書いてあったのが……



…続く


今日、テストが終了しました!!
結果はきっとヤバいでしょう……

また更新、トロトロですがしていきます＞＜
次回は来週になります☆