コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 好きになってはいけない… ( No.30 )
日時: 2010/10/25 16:26
名前: ナナ (ID: uzSa1/Mq)

心の中で思っていることはこの『』で表します(>_<)


7話


そのあと琴音と夢理は集会に遅れた事を少し先生に注意された。

今は先生の長ったらしい話を琴音は上の空で聞いていた。

『この気持ちは何なんだろう? 気のせいだよね?』

「琴音、大丈夫?さっきからボーっとしてるけど……」

梨湖が心配そうに琴音の顔を覗き込む。

「……あっ! ごめんね、大丈夫だよ。」

と琴音は言ったものの梨湖はまだ心配そうだった。

そんな事を話しているうちに集会は終わっていて皆それぞれの教室に戻っていた。

琴音と梨湖も立ち上がり教室に戻ろうとしているときだった。


琴音は誰かにぐいぐいと腕を掴まれていた。

「えっ! ……裕人、どうしたの?」

「……いいからちょっと来い。」

そこにはいつもの優しさはなく冷たい口調で琴音は少しビクッとした。

そのただ事ではない様子に梨湖は

「琴音……一人で大丈夫? あんな裕人見たことないよ。」

とおびえた表情で言った。

しかし琴音は

「平気、平気、梨湖は先に戻ってて……またあとでね。」

そう言い琴音は駈け出して行った。
その後ろ姿を梨湖は心配そうに見つめていた。


「裕人、何処にいるの?」

階段のかどに差し掛かった時また誰かに腕を思い切り引っ張られた。

そしてそのまま背中に壁をつけられる。

目の前にいたのはやはり裕人だった…。

「で、何を話したいの?」

琴音はおびえることなく聞く。

裕人は琴音の顔の横の壁に手をつけ

「何であの転校生といたんだよ……」

とさっきと変わらぬ態度で聞く。

「……転校生、まだ学校の中が分からなかったらしくて案内してただけだよ。」
そう答えたがさっきから心臓がバクバクいっていた。
何でだろう……本当のことなのに。

すると裕人は手を下しハァァっとため息をつく。

その様子に琴音はクスッと笑い

「もしかして……やきもち?」

と聞く。

しかし裕人は

「ちげぇよ、教室戻るぞ。」

と顔を俯かせながら言い琴音の手を取りながら教室に戻った。

琴音は少し心のモヤモヤが無くなった気がした。

『やきもちだったのかな? だったら嬉しいな。』


…続く


今回も恋愛小説っぽくなるように頑張りました((+_+))
次回はやっと現在に戻ります(^O^)
体育祭の話を書きたいと思います♪