コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 叶わぬ恋…してもいいですか?      *オリキャラ募集中* ( No.323 )
日時: 2011/01/03 17:51
名前: ナナ ◆JUP8K6dM0U (ID: Tj9sX3SJ)



 33話


 琴音side

「ーっぷはぁ、今日も学校疲れたなぁ……」

文化祭の準備が終わり帰ってきて直行、自分の部屋に駆け込み、ベッドに飛び込み、伸びているところだった。
天井を見上げれば始業式からの出来ごとが鮮明に蘇る……大変なことや辛いこと、人を傷つけたりもしてしまったが結果的には良かったと思っている自分が居た。

そんな事を考えてると今と言う幸せでつい顔が緩んでしまう、間違いなく他人から見たら怪しい人に映るであろう、そんなどうでもいい、今ある時間を過ごしている。

そこで私は現実に引き戻された、携帯が鳴っているのだ。

「もぉーダラダラしてるのに誰から……って、夢理からじゃん!!」

私は驚きのあまり、携帯を落としそうになるが深呼吸をし、自分を落ち着かせてから電話に出る。

「……どうしたの、と言うより具合は平気なの?」

電話の奥からは存在を感じない、学校休んだししょうが無いのかな。

『それは全然平気……別のことで相談と言うか悩みが……』

声を聴いてホッとしたがその声からは生気が感じられない。

「そう? 良かった、で相談って何なの?」

私は仕方がないな、と言うように声のトーンを少し下げ優しく聴いてみる、夢理からの相談なんて初めてで緊張する。

『絶対に笑うなよ、その……さ、じょ……女装なんて俺出来ないんだけど』

恥ずかしそうに言う夢理の姿が想像される……生で観たい、可愛いなどと思っている私が居た、思わず笑ってしまった。

「……あはは、そんなこと気にしてたんだ、可愛い」

思わずからかってしまう。

『っ……笑うなって言ったじゃん』

いつもより大きい声で怒りながら、照れながら言う夢理がまた可愛かった。

「ごめん、ごめん……ちなみに私も男装やるよ、私も嫌で梨湖に相談したけど大丈夫って言ってもらえてホッとした、だから夢理には私から…………大丈夫だよ」

声に優しさを帯びて言う……心を込めて、大切な人には元気でいて欲しいから。

『……何かホッとした、流石彼女さん……いや俺の琴音だな電話して良かったよ、明日からは学校行くから、心配掛けて悪かった、また明日な』

嬉しい言葉をいっぱい言われた私は顔を赤くしてボーっとしてしまった。

「う、うん良かった……また明日ね、バイバイ夢理」

電話がカチャリと切れると思わずくらんで床にへたり込んでしまった。


今日は嬉しすぎる出来事や言葉が多くて私は幸せだった……ううん、私の周りにはいつも幸せが溢れ出しているんだ。

支え合い時には切なかったり辛いこともあるけど、ここに存在出来ることに感謝しなくちゃ……

この素晴らしい時が永久に続きます様に

私はそんな事を考えてやまなかった、時計を見れば時間は早く過ぎる物で夕飯の時間だった。

今日のメニューを楽しみにしながら階段を駆けおりる。





…続く