コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 叶わぬ恋…してもいいですか? ( No.45 )
- 日時: 2010/10/25 16:37
- 名前: ナナ (ID: uzSa1/Mq)
- 参照: http://id17.fm-p.jp/data/213/bokukkomoe/pri/25.png
☆これからは時々キャラ視点で書こうと思います☆彡
10話
*琴音side*
真っ白な保健室がカーテンの隙間から差し込む光によって真っ赤な部屋へと染められていく。
そこにはベッドに寝ている人影とすすり泣きながらその人の手を握る人影があった。
夢を見ていた……深い穴に自分が落ちていく、でも永遠にそこに着く事のない夢を。
そんな夢から私を救おうと手を伸ばしてくれる暖かい手があった、私はその手にしがみつく……離れないように。
そして誰かが私を呼ぶ。
「音……琴音、お願いだから起きて…」
梨湖の声?
私はその声に導かれるように目をゆっくりと開けた。
「うぅぅん、ここどこ? 保健室?」
目を開き真っ先に入ってきたのは涙で顔が汚れていた梨子だった、視線を手に移すと梨湖がずっと握っててくれて暖かかった。
梨湖は私の質問には答えずに私に抱きつきただ
「よかった……本当によかった」
と何回も繰り返していた。
ようやく梨湖も泣きやみ私は身体を起こす。
あれ? ……おかしい。どこも痛くない、何で?
私が顔をしかめていると梨湖が顔を俯かせ真相を話しだした。
私は何故か心臓がおかしくなりそうだった。
「私ねあの後、琴音の事追いかけて行ったの。やっと追い付いたと思ったら琴音が飛び出して裕人に蹴られる瞬間だった……私は呆然と眺めてたの。そしたら……そしたら中野目君が琴音に抱きついて変わりに蹴られたの。」
そこまで話を聞き私は思い出した。
「中野目君と裕人は!」
私は慌てて聞く。
「光が丘病院に中野目君はいるよ……裕人は生徒指導室。」
梨湖はそして最後に
「琴音の事をかばってくれた中野目君のところに行って!! 琴音が側にいてあげて……私は裕人の所に行ってみるから。」
そう言い梨湖は生徒指導室に駈け出す。
私は一人、考えてた、でもその事もようやく理解しベッドから抜け出し駈け出す。
きっと中野目君が私の恩人だから病院に行けって言ったんだよね、じゃなかったら……
そんな迷いや考えを振り切り全速力で走って行った……
…続く
…体育祭の内容、少し伸びそうです…楽しみにしていた方、ごめんなさい((+_+))
次回は夢理&裕人の状況を書こうと思います(*^_^*)
でわでわ…コメ㌧もお願いします●〜*