コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 叶わぬ恋…してもいいですか? ( No.57 )
- 日時: 2010/10/26 18:07
- 名前: ナナ (ID: uzSa1/Mq)
12話
〜琴音side〜
私は夢理の手を握り黙りこくっていた……
その手は少しひんやりとしていたが何故か内側に暖かさを感じた。
部屋の中はもう真っ暗と言っていいほど暗かった。
静かにドアが開く音がする、部屋に誰か入ってきた様だ。
中野目君のお母さん? 綺麗な人。
「貴方は……もしかしかして琴音さん?」
私はびっくりしながら
「はい、鈴乃宮琴音といいます。私は邪魔になると思うので失礼しますね。」
私は頬についていた涙をぬぐい立ち去ろうとした。
するとお母さんが、
「……ありがとう、ずっといてくれたんでしょう? よかったら明日も来て下さい。きっと夢理も早く起きてくれると思うの……」
そう言われ琴音は
「良いんですか? 私で力になるのなら、明日も来ますね。さようなら。」
軽く頭を下げて部屋から出て行った。
「良い子に出会ったわね、夢理……」
そんな一言を琴音が聞く事はなかった……
—梨湖side—
私は誰もいない廊下で一人泣いていた
あれは……
〜一年前の入学式〜
シンシンと雨が降っていた。
「誰も知ってる人いないよぉ、どうしよう……」
私は琴音と出会う前、泣き虫だった。
ピンク色の傘を持ち周りを見渡すと誰もいなかった。
「えっ!? 体育館……何処なの?」
誰もいなくなり私の涙腺が切れてしまいそうだった。
「君も新入生? 体育館あっちだよ。一緒に行こう。」
その人は私の手を引いて案内してくれた。
雨が降っているのに前を行く彼からは暖かい香りがした。
なんでこんなにドキドキしちゃうの? 一目惚れ? これが私の初恋だった。
彼とは一緒のクラスで嬉しかった。名前も裕人だと知った……なのにどうして? 私に振り向いてくれないの?
私は琴音と仲良くなった。しっかりしてて優しくて……私の憧れだった。だから琴音と裕人が付き合うって聞いた時心の底から嬉しかった。だけどその夜、家で大泣きしてしまった……もう泣かないようにいっぱい、いっぱい泣いた。
そんな一年前の記憶が不意に頭の中に浮かんだ。
突然ドアが開く音がして振り返る。
「…梨湖…何でお前?…聞いていたのか…。」
裕人が部屋から出てきた…
周りには誰もいなかった。迷いが出来た……どうしよう? あの時の事とこの事を伝えたい。いいのかな? 良いよね、私は気持ちを伝えるだけだもん。
—私は決心した……もう後悔などしないために—
…続く
今日もグチャグチャですみません\(◎o◎)/!
なんだか今日は書いていて進みが早かったでs●〜*
今日もコメ㌧お願いします(*^^)v
