コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 好きになってはいけない… ( No.6 )
日時: 2010/10/25 16:08
名前: ナナ (ID: uzSa1/Mq)

 1話



キーンコーンカーンコーンと長い昼休みが終わりを告げて、授業を始める合図のチャイムが鳴り響く。


そんな中、琴音は頬杖をつき外を、空を見上げる。

先生がまだ来ないようで生徒達は席の近い人と話していたり授業の予習をしていたり、はたまた寝ていたりと様々だった。

琴音があまりにもぼーっとしているので隣の席の裕人が話しかける。

「琴音、おい、琴音。」


隣から声が聞こえ、琴音はその声にビクッととする、そして何故か心がチクリと痛んだ。

「なに? 裕人……」

裕人はため息をつき

「お前がぼーっとしてるから心配だったんだよ。」

と頭をかきながら言う。


琴音は笑いながら

「そんな、大袈裟だなぁ」

と言った。

その態度が嫌だったらしく裕人は怒り顔を赤く染めながら



「彼氏なんだから彼女を心配して当たり前だろ!?」

今までの私なら嬉しかったこの言葉が今となっては私を辛くさせ、苦しめる言葉でしかなかった……


ガラガラと教室のドアを開く音がする。

琴音が何て言葉を返そうか迷っている時に先生が遅れたことに謝りながら教室の教壇に立つ。

そこで会話はいったん中断され琴音はホッとしていた。



……琴音がこんな気持ちになったのは二週間前の今日、ある出会いがきっかけだった。



今、黒板を眺めている私の右斜め前に座っている人と逢わなければこんなに苦しい思いをしなかった。





だけど……

















——こんなに好きになれる事もなかったんだ——



…続く




はぁ…やっぱり恋愛ものって難しいです(>_<)

…でも、頑張っていきます☆