コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 叶わぬ恋…してもいいですか?    ★キャラ絵募集中★ ( No.77 )
日時: 2010/10/26 18:26
名前: ナナ (ID: uzSa1/Mq)

  15話


 *夢理side*


俺何やってんだ……?

制服ではなくシンプルなTシャツにジーンズをはいていた。

暗闇の中に自分とクラスメートが居る。
自分の瞳に映る制服姿の自分は周りでキャアキャア言っている女子をまるで興味が無いように知らん顔していた。

突然周りが明るく照らされる。

その中心に居た人物は鈴乃宮だった。
鈴乃宮は机の上で頬杖をつき何かを考えている様だった。

自分の服が風もないのにはためいた……

鈴乃宮は周りの女子とは違った。


だから俺は彼女に惹かれて行ったのかも知れない。

その時はまさか彼氏と言う存在が居るなんて思いもしなかったんだ。

彼氏がいると知った時点でもう遅かった……だから諦められなかった。


俺は徐々に鈴乃宮に近づいて行った。


鈴乃宮と話せた時は柄にもなく笑ってしまった。

そして最後はあいつを守ることが出来た。

もっと一緒に居たかった


……でも俺はもう


—死んだに違いない—


これは全て—夢—

そしてもうすぐ俺は永遠の眠りにつき……


思いも伝えられないまま……消えるんだ。


そう思うと後悔してもしきれなかった。


……?


誰かの話声がする……違う、泣いている、誰かがか細い声で泣いている。

鈴乃宮? 直感だが何故かそう思った、そして手が暖かった。


どうしてお前が泣いてんだよ、頼む……頼むからそんなに泣かないでくれ。

思いを伝えたくても伝わらない……辛さ。

不意に意識が遠のく


もう駄目か、じゃあな『琴音』……


声で本当はずっと言いたかった言葉


それは泡のように消えて行った。


夢理の手が冷たくなることはなかった。


 +琴音side+

私はパジャマ姿のままぼんやりとしていた。

結局、体育祭は雨で来週に延期になった……

中野目君が体育祭に出れるかもと期待があった……本当なら。あの時を私が見ていなければ今、私はすぐにでも中野目君の傍にいたはずだ。


携帯電話が鳴る、メールだ……それは梨湖からだった。

私は唇をかみしめ携帯電話をベッドに投げ毛布にくるまった……


涙があふれ出てくる


こうなったのは誰のせい?


私だ……私がこんなにもおかしな事態にしてしまった…。

裕人に隠しごとをしたから…梨湖の気持ちに気付けなかったから。


全部……全部私が悪いんだ


ねぇ神様……私が、私がこれから素直になったらもう一回時間をくれますか?


また皆で楽しく過ごせますか?


答えてよ……お願いだから。


私はそんな事を考えながら深い、深い眠りについた。


…続く


たくさん更新できて良かったです(*^^)v

次回は久々にナレーション視点に出来たら…と思います●〜*

今日もコメ㌧お願い致します(#^.^#)