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Episode 02 とりあえず、泊めてください。 ( No.32 )
日時: 2010/08/18 20:18
名前: むーみん ◆LhGj6bqtQA (ID: 20F5x0q3)

「…ていっても、昨日からだけどな」

「で、行くところないの?」

「エリナさぁ、そいつに態度ちがくね? 俺の扱いなんなの!?」

「黙れっ! ついでにエリナじゃない! エルナだっ!」

…再び壁が崩れるような響いた。
例のごとく、レオが壁に叩きつけられている。

さすがにレオも、本気で頭に来たようで、鼻から血を垂らしながらエルナに向かった声をあげた。

「てっめー! もう怒ったぞ! なんでそんなに俺嫌いなんだよっっっ!」

「はぁ? あなたうっざいのよ。タイヤにメガネかけたみたいな顔して」

「だーれがタイヤだっ!」

「あ、ついでに言わせてもらうけど。あなた第一印象最悪よ? あなたみたいなのが合コン失敗するのよ、どんまい」

「お前、俺より年下だろ! チビが! お前にどうこう言われる筋合いねぇよ! まぁそうだけどっ、成功したことないけどっ!」

「ち…チビじゃなわよ!」 

にしてもこいつら、ほんと性格合わないなー。
本題に戻ろう。

「はい、ストーップ! あの、それで俺ら今日行くところないの。エルナんちどこ?」

「山のほうだけど」

「要するにさぁ、とりあえず、泊めてください」

もう面倒くさかったので、俺は単刀直入に言った。
が、その言葉にレオは相当驚いている。

「なにー! こんなチビの家に行くのかよ! 俺は嫌だぞ!」

「んじゃ、野宿でもしてろ、タイヤ」

「ロカまでタイヤ言うなーっ! 泣きそうになるから!」

「うん、いーわよ」

そう言ったのはエレナだった。
あ、間違った。エルナだった。
ん? いーわよって言った?