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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Episode 04 これには俺らの生活がかかっているんだ! ( No.89 )
- 日時: 2010/09/12 17:33
- 名前: むーみん ◆LhGj6bqtQA (ID: 20F5x0q3)
「レオ、エルナ! 見たか俺の激闘っぷりをっ!」
……俺が剣をしまいながら自信たっぷりに振り返ると、どうも2人ともあきれた表情をしていた。
どうしたのだろう?
するとエルナがため息混じりに言った。
「ロカねぇ、剣士なのに腹蹴るってどうなの? ちょっと恥ずかしかったわよ」
「今回に限っては俺もそう思うぞ、あれは無いな。勝ったからいいけど」
「そうだぞ、そこのお前! 剣で勝負だっつってんのに腹蹴って勝って何が嬉しいんだ! この野郎!」
そう言っさたのはサクだ。
あんなに頑張ったのに、ついでに勝ったのに散々罵声を浴びる俺。なんてかわいそうなんだろう。
続いて、ピコピコハンマーの打ち合いで鼻から血を垂らした、何とも情けない状況のチェンも口を開いた。
「ところで、ナチはだいじょぶなのか?」
あ、忘れてた。
皆が一斉にナチを見る。
そこには未だにぐったりしながらこっちを睨んでいるサチの姿があった。
「お前……」
そう言ったのはナチだ。
あぁ、またなんか言われるのかよー、もういいよ。俺さすがに傷つくよ?
「この僕を負かすなんて……悔しいけど、強いね」
——へ? ほめられた?
*
「……というわけですので、今回の仕事はロカ様たちにやっていただきます」
「わっふーい」
「やったぁーっ!」
ところで散々言っといて飛び跳ねて喜んでるお前らは何なんだ。
そこ! ハイタッチやめろ!
やるなら俺も混ぜたらどうなんだ!
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