PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 地平線の彼方 ( No.2 )
- 日時: 2010/08/10 21:46
- 名前: 理桜 ◆umYqhWop0E (ID: 655/38A9)
- 参照: ときには諦めることも大切な勇気 byりお
(Episode 1)
出会いというものはいつも突然なものであって。
—
そう、俺は自転車を立ち漕ぎしていた。
その買ってもらって幾年か経っているにもかかわらずピカピカのマウンテンバイクが物語っているとおり、
俺は滅多にそんなことはしない。
ただ俺の部屋からは庭が見え、当然そこにとめてあるマウンテンバイクも見えそれがあわれで、
さらに土日だからという理由で大量にだされたプリントの方程式を眺めるのも飽き
—まあ、かわいそうな自転車を使ってやろうという結論に達したのであった。
話をもどすが、俺はあまり外には出ない。
だからこんなところに建っているものの存在を知らなかった。
「花水木小学校」・・・古びた看板の文字を、頭の中で唱えてみてから気が付いた。
どこかで聞いたことがあると思ったら、幼稚園のころ親友が
「『き』抜かして読んでみろよ!」
なんて言っていた気がする。
そいつはここに進学したんだっけ。
今頃どうしているんだろうか。
自転車を適当にとめ、吸い込まれるように中へ入っていく。
なんと無防備なことだろう、門が入れと言わんばかりに開いていた。
PR
