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白神の剣 15 ( No.15 )
日時: 2010/09/08 11:09
名前: 皐月凪 (ID: VozPDcE.)

「天、遅〜い」
「悪い、バイトなかなか見つからくてさ〜」
「んで...隣のその子は誰...?」
「山の中で迷子になってたんだ...もう暗いし、一人にしておけないから、とりあえず連れてきた」
「ん〜かっわいい〜」
雫は、桜に抱きついた。
「おいおい、桜はおもちゃじゃねぇ〜ぞ」
「桜っていうの?」
「ああ、御園桜って言ってた...御園なんて名字聞いたことねぇよ」
「御園って...まさか..あの御園グループの...」
「は?、なんなんだよ御園グループって?」
「天、あんた知らないの?...世界三大財閥の一つ御園財閥よ」
「ってことは、桜はお嬢様なわけだ!」
「天、なに笑ってんのよ!!」
「お嬢様が迷子になるわけねぇーだろ...第一、ガードマンとかSPとかついてんだろーが」
「まぁ、それもそうかしら...」
「とりあえず、腹減った〜」
「わ、私も........」
隣にいる桜が、めずらしく口を開いた。
「あ、桜ちゃんがしゃべった..なぁ〜んだちゃんとお話できるんじゃない」
「なに、少し人見知りが、激しいだけだって、な、桜」
「.......」
無言の桜...

こうして、夕食が始まった...
「あれ、そういや親父さんは?」
「山に未確認生物がでたとかなんとかで、しばらくこっちには帰ってこれないみたい...」
「...ほんと、雫の父さんはすげーよ...色んな意味で...」
「父さん、昔からああだから..」
「ふ〜ん、さ、食べるか」
「いただきま〜す!!」

今日の夕食は、煮込みハンバーグだった...
そして、桜は、雫と一緒の部屋で寝ることになった..

翌朝
「おはよ」
俺は、朝食の支度をしている雫にあいさつをする
「おはよ〜」
雫は挨拶をかえす..その横には、雫の手伝いをする桜...
「桜、まだ5時だぞ、起きるの早いな〜」
まあ返事は返ってこないか...
「雫お姉ちゃんの手伝いしたかったから...」
「ああ、そうか....って雫、お前桜にどんな調教したんだ?!!」
「調教だなんて、失礼な、私はただ桜ちゃんと仲良くなっただけよ」
女子のちから、恐るべし...
「へ〜、んじゃ、俺修行してくる」
「あ〜、私も行きた〜い」
「まぁ、つき合わせてやってもいいぞ..」
「桜もくるだろ?」
「うん、天お兄ちゃんについていく..」
「お兄ちゃんって...」
「あれ〜天、なに赤くなってんの〜?」
「う、うっせー!!」
「ほ、ほら、支度できたらいくぞ!!」

そうして、神社のうらをしばらくあるいた先にある滝に着いた...
「よし、まずは、滝に打たれて身を清める」
「はい」
「桜は、危ないから、そこで見てろよ」
「は〜い」
...ずいぶん性格変わったな...
俺、は袴から上半身を出して、滝に入る...
雫も上半身を出して、滝にはいる..
「よし、これでだいぶ清められただろう」
「う、ちょっと寒いかも...」
「雫、無理すんなよ」
「へ、平気よ!!」
「よし!次は、刀で滝を切る修行だ!!!」
「はい!!」
俺らの修行は続いた...

時計は、7時45分を指している...俺と雫は制服に着替え、学校に行く準備は整った。
そして、俺たちはとりあえず交番に行き、御園家を探した...
警察の言うとおりに歩くとバカでかい豪邸というより、城か?...に着いた。
おそらく、芽衣の豪邸の10倍はある...
門の前には、SPぽい黒いスーツをきた男が二人立っていた...
「ん?...桜お嬢様〜!!!!!」
SPの一人が言う
「お前達か、桜お嬢様をさらったのは?!!!」
「ち、違いますって!!」
「そうよ、違うわ!!」
「天お兄ちゃんと雫お姉ちゃんは、桜を助けてくれたんだよ!!!」
「そ、そうでありましたか!!とんだ失礼を!!!」
「お礼がしたいので、中へ」
「いえ、これから学校なので、これで」
「では、学校が終わってから是非おもてなしさせてください!!!」
「は、はぁ...」
「では、学校までお送りいたしましょう」
SPは、なにやら、無線のようなもので連絡をとる...
それから30秒ほどで、黒いリムジンが俺達の前に到着した..
「さあ、お乗りください」
「は、はい...」
「天お兄ちゃん、雫」お姉ちゃんあとでね〜、いってらっしゃ〜い」
桜に見送られ、退院後、初登校は御園家の高級リムジンでの登校となった...