コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 白神の剣 ( No.17 )
- 日時: 2010/09/09 10:55
- 名前: 皐月凪 16 (ID: VozPDcE.)
まさか、ホントに桜がお嬢様だったなんて...
そんなことを考えていたら、俺と雫を乗せたリムジンは山城学園に到着した。
SPが戸を開ける...
「さ、天様、雫様、到着いたしました。」
「あ..どうも..」
車から降りた瞬間、ものすごい視線が俺達を襲った..
「え、ええ〜!!!!!!」
「なんで天くんが〜!!!!」
「もしかして、雫とつき合ってたりして...」
様々な声が飛び交う。
「天く〜ん」
「天様〜」
雫から聞いた俺のファンクラブであろう女子共が一斉に押し掛けてきた...
「退院おめでとうございます!!!私たち、神崎天ファンクラブのものです!!!」
「は、はぁ...」
「ちょ、ちょっと、天、久々に学校きたんだから、詰め寄るのはよしなさい!!」
ここで、雫が助けに入る。
「ほら、今のうちに教室行きなさい」
「あ、ありがと..雫」
「まったく、モテる男は大変ね..」
俺は、職員室に行き、担任の赤凪先生に挨拶をしに行った...
「赤凪先生、このたびはご迷惑をおかけしました。」
「なに、無事に退院できてよかったな...心配したんだぞ」
「すみません」
「謝ることはない、むしろ感謝してるのは、学園の方だ...あの一件でおまえは、学園中のアイドルだぞ!!...なにより重傷なのは、天宮会長だ..天宮はもうお前しかみえていない...毎日お前の名を口にするくらいだ..ま、色々大変になるだろうが、頑張れよ!!」
「は、はい...」
天宮さんがね...
俺は、周りの視線を浴びながら、教室に着いた。
「天〜久しぶり〜」
クラス中が祝福モードで俺に話しかけてくる...
その中に、芽衣、唯、亜希、相沢の姿があった。
そして全員泣いている。
「おい、みんな泣くなよ」
「よくぞ、戻ってきた我が友よ〜」
「天、やっと、やっと目を覚ましたんだね」
「まったく、心配させんじゃねぇよ」
その時、教室の扉が開いた...現れたのは、天宮さん..
「あ、天宮さん..」
次の瞬間、俺と天宮さんは、キスをしていた...
「好き...」
「あ、天宮さん...」
「急にごめんね...でもこの気持ち押さえられなくて...」
「ちょっと、会長、いきなり下級生の教室に上がり込んでくるなんてどういうことですか?...さらに、天とキスまで...」
「あら、会長の特権よ」
「でも、天とキスすることないじゃない!!」
芽衣が吠える..
「だって私、天のことあのときからずっと好きなんだもの!!!...あなただってそうなんじゃないの?芽衣さん...」
「ええ、そうよ私も天が好きよ!!」
「ええ〜!!!」
学園のアイドル芽衣の発言により、驚きの声があがる。
「はい、そこまで!!..青春はいいねぇ〜、でももう授業始まるからその辺にしときなさい、いいわね」
ベストタイミングで教室に入ってきたのは、担任 赤凪祥子だった...
「決着は、またの機会に...また後でね、天」
そう言うと、会長天宮さんは教室を後にした。
一時限目がおわり15分間の休み時間に入った。
「なぁ、天、お前ずっと入院してて、一週間後の学力テスト大丈夫なのか?」
俺の前の席の相沢が言う。
「学力試験...?」
「ああ、一週間後の学力試験でクラスが分けられるんだぜ...成績順に、特Aクラス、Aクラス、B、C、D、E、Fまである、一クラス30人ずつだ、だが、特Aクラスのみ成績上位者10名で構成される。」
「俺達いまAクラスってことは、お前、頭いいのか?」
「ああ、頭は抜群にさえている!!!なにせ、前回のクラスわけ学力テストで190人中、総合38位ときた!!」
「へ〜...ぎりぎりだったんだねぇ〜」
「うっせ〜!!それよりお前は、このクラスにまぐれで入れたことに感謝するんだな」
「別に、まぁ俺の実力じゃ余裕でその特Aクラスとやらに入れただろうな」
「へぇ〜言うねぇ〜...じゃ、来週のテストで特A入れなかったら、全裸で学園一週な!!」
「いいよ、それより特Aクラス入ってなんか意味でもあるのか?」
「もちろん!!、まず特Aは、教室が違う...特Aの教室には、ふかふかの絨毯が敷いてあって、椅子も木製でわなく、高級な皮を使用してある..おまけにクーラー完備だ...」
「ふ〜んそんだけ」
「ふ、甘いな...特Aに入ったら、1年特A、2年特A、3年特Aが合同で、特Aだけの超難題テストが行われ、その上位3名が超特待生となれるのだ!!!...ちなみに超特待生とわ、授業料、交通費、その他もろもろ全額ただになる、学食だって、いくら食ってもただだぞ!!」
「へ〜、そんなのなるしかないじゃん」
「なるのは、相当むずかしいんだぞ!!ちなみに去年超特待生は、天宮会長と、霧島雫、御園梓のスリートッ
プだ!!」
「へ〜、まぁ会長は大体想像ついたけど、雫が超特待生だったなんてな.....御園梓って..」
「天、お目が高い、あの御園財閥のお嬢様だ」
ってことは、桜の姉さんか...
「ああ、やっぱりか...ま、一人暮らしを始めようとしている俺には持ってこいのはなしだな、超特待生になってやる!!」
その時、二時限目のチャイムがなった。