コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 白神の剣 28話 ( No.33 )
- 日時: 2010/09/15 14:54
- 名前: 皐月凪 (ID: VozPDcE.)
そして俺は集会所にいる...
そこには、全学年の特Aが集まっていた。
....理事長だ..
「よし、みんな集まったようですので、超特待生 選抜試験を執り行います....」
「........................................」
あれ?.....なんでみんな止まってるんだ?
...2年特Aの俺ら以外のみんなは止まったまま動かない...
時計の針も止まっている........どういうことだ..
突如どこからか声が聞こえてきた。
「この世界で動いている皆さん、聞いてください...あなたたちが選ばれし戦士に選出されました...詳しくは世界の中心『フェアリーワールド』でお話しますので、今から2分30秒後に山城学園グランド中央に出現する扉に入ってください....扉は、10秒間だけしか開きませんので注意してください...では、また後ほど」
........なんか大変なことになったぞ...
「みんな、聞いたか...?」
「ええ、詳しいことは分からないけど、今はとりあえず言われた通りにするのが一番じゃないかしら...」
....さすがは天宮さん頼りになる...
「よし、みんなグランドにいくぞ!!」
俺たちは、グランドを目指して校内を爆走した..
グランドにたどり着くと、相沢がいた...
「あ、相沢!!、お前も無事だったのか...よかった」
「そんなことより、いったいどういうことなんだ...?」
「たしか『フェアリーワールド』とかいってたな...」
「.....よ、妖精さんとかいるのかな....」
「なに、抜けたこと言ってんだよ、琴美」
琴美の発言にたいして九頭竜が言う
「ねぇ、天...扉のなか入っちゃったら、もうこの世界に戻ってこれないのかなぁ...」
「だ、大丈夫!!、なんとかなるって......なんとか..」
「ちゃんとした理論もないのに、そんなこと言えるのかしら?」
.....さすが梓、痛いとこついてくる...
「俺もさ、なんだかなんとかなりそうな気がしてきた......ってかなんとかならなきゃマズイでしょ」
「わたしも、遠野とかいう男に同感だ...」
...影風
「もちろん、私も!!!」
...芽衣
「なんだか、楽しくなってきたっス♪」
「おい、鮫島、遊びにいくんじゃねーぞ」
そうこうしているうちに、俺たちの目の前に巨大な黒い扉が出現した....
「で、でけー....」
....扉が開く、確か開いている時間は10秒だっけ...
早くしねぇと...
「さぁ、みんな行くっスよ〜」
俺たちは、鮫島の合図にあわせて一斉に扉にどびこんだ.....
気がつくと、辺り一面緑の草原が広がっていた。
....ここが『フェアリーワールド』?
「みんな、無事か?」
「ええ、なんとか...」
よかった、みんな無事のようだ...
「選ばれし戦士の皆さん、お待ちしておりました」
....どこからか、聞き覚えのある声が...
「だ、誰だ!!?」
「上にいます...」
みんな上を見上げる.....そこには、緑の服を着て背中には羽.....飛んでる....
『妖精!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
みんな口をそろえて言った。
「そ、そんなに驚かないでください...」
「驚かないほうがおかしいわよ!!」
....一番ビビってた雫がいう...
...妖精を見てもビクともしない梓がこわい...
「私が先ほどあなたたちの心に呼びかけていた、緑の精霊『ナナ』です...あなた達の世界は闇魔界に侵略されました...そもそもの原因は、闇魔界の帝王『クラーナ』が私たち精霊を世界のあちこちにばらまいて、閉じこめてしまい、世界の均衡がとれなくなってしまったからなのです....私たち精霊は全部で12羽います、精霊の仕事は自らのエネルギーを使い、世界の均衡をたもつこと...つまり私たちがいなければ、この世はないということです.....ちなみに私は、緑、自然をつかさどる精霊です....私がここ、世界の中心『フェアリーワールド』にいることで、世界の自然は守られます...今のあなた達がいた世界は、光も闇も風もなにもありません...あなたたちの世界を取り戻すには、私たち精霊をすべて探し出すか、帝王『クラーナ』を倒すか、その2択しかありません...」
.....こりゃたいへんだ...
「そんなの、帝王倒さなきゃまた妖精さんたちばらまかれんだろーが!!」
「...もっともだ、相沢」
...久しぶりにまともなこという相沢に共感した...
「でも、なんで選ばれし戦士って、俺たちなんだ?」
「.....それは、地球人で私が知ってるのは、神崎天くんだけだったからですよ...もちろん、天くんが私と会った時の記憶は、精霊の法律で消されてますが...証拠ならあります...」
...妖精は、俺の名前の入った、愛刀『月凛』の刀袋を持っていた...
....どこに無くしたか分からなくて、親父にめっちゃ怒られたっけ....まさか妖精が持っていたとは...
「なんだ、妖精さんが持っていたのかぁ〜...って返せ!!!!!」
「スミマセンでした....お返しします...あと、私を妖精さんと呼ぶのはやめてください......妖精は私のほかにも11羽いますから....私のことは、ナナと呼んでください.........そうだ、これから行動を共にする皆さんのニックネームを決めましょう!!!!」
.........討論の結果...
神崎天→天
相沢裕樹→相沢
遠野隆二→遠野
鮫島涼太→鮫ちゃん
九頭竜司→司
霧島雫→雫
御園梓→梓
星野芽衣→芽衣
日向唯→唯
天宮里沙→天宮さん
影風凛→凛
鈴白琴美→琴美
........となった。
「あなたがたのニックネームも決まったところで、さぁ出発!!...ってわけにはいきません......だってあなた達そのまま行ったら、間違いなく死にます...弱いですから...」
......ちっちゃいくせにむかつくこというやつだな...
「弱いだと!!?やるかぁ〜」
「天くん、落ち着いて...あなたが強いことくらい知ってます、『飛来』を使えるのも...ぜんぶ精霊界から見てましたから...」
...『飛来』のことまで知っているとは驚きだ...
「ですから、わたしの精霊の力を使って、みなさんの潜在能力を引き出してあげます.....」
.....次の瞬間辺りは光につつまれた...なんだか力がわいてきたような感じがする.....