コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 白神の剣 7 ( No.7 )
- 日時: 2010/08/25 17:13
- 名前: 皐月凪 (ID: VozPDcE.)
...俺は、AM5:00にセットしてある、目覚まし時計を止め、袴に着替える、俺の袴は特注品で素材に、玉鋼を繊維状にして編み込んであり、肌触りをよくするために、その上から絹を編み込んである。
着心地はいいが、とてつもなく重い..30㎏はある。
俺は、それを着、腰に練習用の太刀を装備してリフレッシュ&トレーニングも兼ねて、朝のジョギングに向かう。
「天、あいかわらず早いな」
親父が胴着一枚で話しかけてくる
「親父もな」
「さぁ天、朝の修行といきますか」
親父は、腕を組みうんうんとうなずいている。
「昨日も言ったけど、もう親父じゃ相手なんないから、今日から自分で己を磨くよ......親父、今までありがとうございました...」
俺は、自分の父親としてでわなく、剣術の達人に誠意を込めて感謝の意を表した。
「天、たしかにお前は、俺を越えた...父親として誇らしく思う......だが、その剣術、誤った使い方をけしてするなよ....俺はそれがいいたかった...ほれ、行け...お前はもっと強くなれる がんばれよ...我がむすこ」
親父は涙ながらに言った。
今日の親父は、なんだかかっこよかった。
「じゃあ、行って来る」
「おう、うまい朝飯用意してっからよ〜」
朝飯を作るのは、母さんなんだが...
ジョギングするとわ言ったものの、この土地の地形がよく分からないので、とりあえず気の向くままに走ってみることにした。
山の方に走って行くと、神社があった。
神社の周りは水田しかなく、町から少し離れた田舎みたいな雰囲気の場所にあった。
俺は、神社に続く軽く100段わあろうかという階段を一段一段登った。
....さすがに、30㎏の袴を着て階段登るのはキツイ
石の階段を登り終え、赤い鳥居をくぐった先に、赤い袴を身にまとい、腰になにやら刀のようなものを差して、ほうきを持って掃除している巫女姿の少女がいた。
俺は、黙っているのもなんなので、とりあえず挨拶することにした。
「お、おはようございます」
挨拶をした瞬間、俺は自然に体が動き太刀を抜いていた....
目の前に少女の姿はない...少女は腰の刀を抜き、俺の真横にいた...俺は少女の刀を太刀で受け止める形になっている。
「お前、よく止めたな...袴に太刀なんて普通の人間じゃないとわ思っていたが」
なんなんだ、こいつは..一瞬で俺のよこに...まさか、『瞬身』(瞬身とは、体にかかっている制御能力を一瞬外して、身体能力を上げる技、しかし使えば使った時間だけ、あとあと身体に疲れがでる)
「瞬身か、その程度で、俺はやれないよ」
横の刀を太刀で振り払い、ハッキリ言ってやった
「ふん、瞬身が分かった程度でほざくな」
少女は刀を10時の方向に構えた...たちまち刀に霊気が帯びる...やばい..そんな気がして俺も練習用の太刀しか持って来ていないが、やるしかないと感じた。
...俺は、袴から上半身だけをだし、体勢を低くし太刀を3時の方向に構えた。...神崎流をなめるな
「神崎流奥義『神滅』!!」
「白波流奥義『飛来』!!」
...勝負は一瞬でついた
俺は、少女の刀をなぎとばし、太刀を少女の首筋に付け、寸止めしていた。
「朝からなんのつもりだ」
「わ、私はこの神社を護っている...お前の服装からして、変出者だと私わ思った」
俺は、太刀を鞘にしまいながら、言った。
「これは、修行用の服装だ、第一お前の巫女衣装と対して変わらないだろう」
「こ、これは、巫女衣装などではない!!...神聖なる袴だ!!」
「あっそ、じゃ俺そろそろ行くわ」
鳥居をくぐろうとしたとき
「おい、き、貴様、名は何という?」
振り返り
「俺、知らない人に名前教えんのあまり好きじゃなんだよね」
すると少女は顔を赤くして
「私は、お前のようなやつに負けて悔しいのだ...せめて名ぐらい教えろ」
顔を赤くして叫ぶ少女がおもしろくて冗談を交えて言った。
「俺は、神崎天......お前俺に惚れたのか?」
「ほ、惚れてなどおらんわ!!」
そういうと少女はその場から、立ち去った...
しかし、あの構えどう見ても白波流の構えだった...
...何なんだ、あいつ...
家に戻る途中にあった、公園の時計は、午前6:45分を指していた...
俺は家に戻り、朝食を食べ、制服に着替えて、家を出た。
「おっはよ〜」
家の前には、待ち伏せていたかのように、芽衣がいた。
「おはよう、朝からテンション高けーな」
「うん、だってこれから毎日 天と登校できるんだもん♪」
...一緒に登校する約束をした覚えはないが、まぁよしとするか
「なんか、芽衣 学校いるときと性格違うよな..」
話すこともないので、気になっていることを聞いてみる。
「私、学校では、成績トップだったり、学園のアイドルとかってもいわれてるから、ずっと清楚なキャラ演じてたの....」
苦笑いする芽衣...
「なんか、清楚な芽衣なんて接しにくいや」
.......沈黙
「.....わかった、もう清楚キャラ演じるのやめる」
「でも、いいのか」
「うん、いいの...正直清楚キャラ演じるのにもううんざりしてたから」
「おはよ..芽衣」
後ろから声が聞こえてきた。
「おはよ、唯」
芽衣は挨拶を返す
「あ〜君は...昨日芽衣を探してた人」
唯は俺を見るなり言ってきた
「昨日は助かったよ、唯っていうんだ...俺、神崎天よろしく」
唯は俺の顔をジロジロみてきた
「なんだよ、俺の顔になんかついてるか?」
「君、いい顔してる♪」
なんだ、こいつ訳分かんねぇ...
横で芽衣が笑う
「二人してなんだよ〜」
そうこうしてるうちに、山城学園に到着した。