Prologue きみはわたしの初恋でした。 なんだか、全然分からないわたしに、 きみは、 小さく手を握って、 優しく微笑んでみせた。 きみは分かってない。 そんなきみにどきどきしてるわたしがいること。 ——あの頃の私達は、幼くて、そして弱くて。 なんにも分かってはいなかったんだね。