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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ゆめをみる。 ( No.20 )
- 日時: 2010/08/28 14:00
- 名前: 椎香 ◆M4/Y.eOuE6 (ID: oYpakyoC)
04
——新学期が始まった。こんな時、思う。なんで幼馴染5人、同じクラスなんだろう…と。
私は、ゆるいあの二つ結びをし、いかにも気合が入っているように登校した。
「おはよう!さと!」
少し、明るくなっていた湊の顔を見て、私は嬉しくて仕方なかった。
——「おはよ」
私の頭をぽんっと叩いたのは夏目だった。私は夏目に少しキーキー怒ると、湊は優しく微笑んだ。
****
「いきなりだが、席替えするぞ!」
いつもはたまにしかしない席替え。今の席は、春からずーっとこの席だっただろう。
嫌な人と隣だった人は嬉しそうに陰でガッツポーズをしていた。
私の席は、春転校してきた工藤春雅の隣だった。工藤くんは何も話さない心を開かない人で、特に悪いも良いも言えなかった。
でも、席替えして明るい班だと、嬉しいなあと思ったりしたから——まあ、嬉しいのだ。
——席はくじで決まることになった。順々にみんな一つずつ、先生のもっているくじの入った箱の中からくじを引く。
私の番がくると、私は腕をまくり、一本引いた。そこに書いてあった文字は3。これは席の番号を表すのだろう。
3だから———黒板の真ん前or一番みんなが嫌な席。最っ悪な席にあたってしまった私は、机に顔を伏せた。
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