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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ゆめをみる。 ( No.21 )
- 日時: 2010/08/28 14:14
- 名前: 椎香 ◆M4/Y.eOuE6 (ID: oYpakyoC)
05
「最悪最悪最悪最悪」
黒板の前に席を移した。移動するときも下を向いて呟いていた。
「——さとっ」後ろからの声に私はサッと振り返る。
「…湊っ!」
「もしかして同じ班?」
湊の声に私の顔はぱぁっと明るくなる。席がこんなに嫌な席でも、湊と席が近いのならそれは嬉しい。
「何番?」
「5!」——湊の番号は5番…——あ、同じ班だ。私の後ろの席が、湊なんだ…!
私は嬉しくなって、湊の手を無理やり引っ張りハイタッチした。
「同じ班だよ!湊!」
湊もぱぁっと笑顔になり、なんだか班かえでの不安が消えた様に、良い笑顔だった気がした。
…「おー、同じ班か!」…夏目が後ろから手を振りながら、笑っている。
「夏目何番?」と、湊の声に夏目は"6番"とこれまたへらへら笑って答えた。
湊の顔は、もっともっとぱぁっと明るくなり、凄く嬉しそうな顔をした。——その顔に私は少し疑問系に微笑んだ。
「俺等、運命かもなー!」
「ひなた何いってんのっ」
湊・夏目の席の後ろに座ったのは、ひなたと結花。なんで?また、湊が傷つくかもしれない……
私はとっさに湊を見た。…でも、遥かに予想は外れていた。なんで?なんで?ナンデ?
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