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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 好きと言ってもいいですか?-終わりのある恋ならば- ( No.11 )
- 日時: 2010/08/26 11:24
- 名前: セピア (ID: jBQGJiPh)
- 参照: 最近になって宿題が終わってないコトに焦り始めましたw
第三話*十年越しの、奇跡の再会*
その日から、私は絶望感に襲われた
家も、何もかもを灰にされた私は、何処かぽっかり、穴が開いたような気持ちになった
母の形見であった、ハナミズキのブローチも、汚く色褪せている
私は無心のまま、どしゃ降りの中をただ歩いていた
「……私、
幸せだった時、…あったっけ————……??」
酷いよ神様ッ……
なんで…、
なんで私ばっかり—————
*バシャッッ*
私はそのまま座り込んだ
大雨を背中が受け止める
「…ッ、私ッ……生きる意味…あるのかなぁッ……??」
私自身、泣いているのか分からなかった
涙が雨と化していたから————
「……こんなコトならッ…いっそ……いっそ———…」
私はハナミズキのブローチを、強く握り締めた
……??
私を囲む周りの雨が無くなった
上を見上げる
「…大丈夫??、…風邪、ひいてない??」
優しい声で彼は言った
「…あ、…はいッ、大丈夫…です…」
らしくもなく私は頬が紅潮した
「じゃあ、あそこのトコロで雨宿りしよっか」
そう言い彼は私を傘の中にいれてくれた
なんだか、懐かしい匂いがした
*続く*
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