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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 好きと言ってもいいですか?-終わりのある恋ならば- ( No.18 )
- 日時: 2010/08/27 08:22
- 名前: セピア (ID: dYnSNeny)
- 参照: 最近になって宿題が終わってないコトに焦り始めましたw
第四話*家族って、こんなに温かいの??*
………
「…あ…のッ……」
「…ん??どうしたの?」
「…あ、ありがとうございますッ…!!お風呂も借りさせてもらって、その上、こんなご馳走まで…」
「いいよいいよ、なんか放っとけなかったもん」
彼…いや、樹蒼磨くんは微笑む
「…それより、なんで葵ちゃんは、…あんな大雨の中いたの??」
私は箸を止めた
「……」
「…あッ、ゴメン…変なコト聞いちゃったかな…??」
私は首を横に振った
「いえ…、…私の家、借金があって…母は耐えられなくて自殺して…父も私が小さい頃母と離婚したから顔も知らなくて…、家も燃やされて……」
なんでだろう、
言葉がポロッと出てきて————
「…そうか……」
蒼磨くんは俯いた
「なら葵ちゃん、私たちと一緒に暮らさない??」
「…えッ……??」
台所から帰ってきた蒼磨くんのお母さんが言った
「家で良ければ大歓迎よ、ねえお父さん??」
「そうだな、葵ちゃんがその気だったら歓迎するよ」
蒼磨くんの両親は笑みを浮かべた
「僕も大歓迎だよ葵ちゃん」
蒼磨くんも優しい声でそう言った
あれ———…、
家族って…
家族って、こんなに温かいの—————……??
「…お願いしますッ……!」
泣きじゃくりながら私は言った
3人は笑顔で見守ってくれていた
*続く*
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