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Re: 好きと言ってもいいですか?-終わりのある恋ならば- ( No.27 )
日時: 2010/08/29 11:23
名前: セピア (ID: S19LK/VD)
参照: 最近になって宿題が終わってないコトに焦り始めましたw

第六話*クラスの女子は、彼を愛し過ぎている*


あれから約2週間が経った


ほんの少しずつだが、クラスにも馴染めるようになり、友達も数人できた


だけどこの2週間、




気になっているコトが、ある



「………」


私はその気になる光景を見る







一人窓際の席で、いつも小説を読んでる女の子


私は彼女が友達といる姿なんて、見たコトない










































「葵ちゃん、愛美のコト気になるの??」


「…えッ……」

振り返ったその先には、同じクラスの細田蓮くんがいた


「柚木愛美って言うんだ、友達になってくれてもいいけど、きっと疲れると思うよ」

笑みを浮かべながら蓮くんは言った


「…??、疲れる…ッて…??」

私はその言葉の意味が気になって、蓮くんに問いかける


「愛美はね、孤立してるんだ。


昔はね、友達がたっくさん居たんだよ?でも…、





























″あのコト″が始まってから、愛美の傍からは人が集まらなくなったんだ」


蓮くんは目を細めて、小さくそう言った


「…葵ちゃんでよければ、友達になってくれないかな??オレからのお願いだ」



…″あのコト″っていうのが、いったい何なのか分からなくて、ちょっと恐怖心が募っていた


でも…、


「…うん、分かった」




          —————



「…あのッ、」

私は手を後ろで組み、愛美ちゃんの席に近づいた


「…柚木、愛美ちゃんだよね??」







「…うん、」


初めて聞いた愛美ちゃんの声は、とても澄んでいて、可愛らしい声だった


「あの、私、この前この学校に転校してきた水島葵って言うんだけど……あの、


























私で良ければ、友達になってくれない…??」



その刹那、




『…!!ウッソー、あの子愛美と友達に…!??』

『有り得なーい、度胸あるねーッ』

『何も知らないからあんなコト言えんだよ』


周りが一瞬、ザワザワッと騒がしくなったのが分かった




…え??…私、いけないコトしたのかな———……??





怖い…怖い——…!!!!!


私はガクガク震えながら、愛美ちゃんの返事を待った




「…ならさ、」


「…え??」

愛美ちゃんの急な重々しい声に、私は驚いた



「…なら………、





















アナタ……、蒼磨くんとは関係ないのね————…??」




*続く*