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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: しろべに。 ◆キャラ募集中◆ ( No.18 )
- 日時: 2010/10/22 21:24
- 名前: 卵白 (ID: lTlVXzN9)
◆第七話
「あのな、転校生、くるんだって」
「転校生?」
「ん。古橋栞、フルハシシオリとかいうやつ」
「女子かー。だからそんなに早耳なのか」
「ふぅん、その人って美人なの?」
「ちがっ…そんなんじゃねぇし!」
桃は頬を染めて怒っている。
それにしても、雪那大好き少年の桃が、他の女子の情報を持ってくるとは珍しい。
「なんでまたそんなこと知ってるの?」
「猿丸が、塾の説明会にそいつが来てたって。
どこの学校ですか?って聞かれて、もうすぐこの学校に入るって言ってたって」
「へぇ、そうなの…猿丸くんが」
「そいつな、目が青いらしいんだ。と言うか外国人?
日本とどっかのハーフって言ってたらしい」
「それは目立ちそうだね」
「うん、危ない」
雪那とあたしが心配しているのは、
学園内の可愛い子ぶりっこやナルシスト達を社会的に抹消しようとする悪の軍団、OSKだった。
リーダーは音羽魔姫で、自分もぶりっこかつナルシストかつ高慢ちきで態度がデカいのを棚に上げ、
魔姫様親衛隊共といつもつるんでいるのだった。
もちろん基準は魔姫だから、彼女の気に食わない人はすぐにターゲットにされてしまう。
教師も音羽財閥の力には勝てず、生徒はびくびくしながら生活している状況にあった。
そんなところに、ハーフの青い目の女の子がやってきたらどうだろう?
すぐにけちょんけちょんにやられてしまうのではないか。
桃はそれを察し、言った。
「俺たちも手伝うからさ」
「うん…守ってかないとね」
「そうだね、雪那しばらくモデルお休みしよ」
「先輩にも手伝ってもらおうぜ」
「いいねいいね!」
「じゃ、明日」
手を振って別れた。
新しい刺激だ。あたしはなんだか楽しくなってきて、跳ねるように家に帰った。
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