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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: しろべに。 ◆キャラ募集中◆ ( No.24 )
- 日時: 2010/10/29 20:49
- 名前: 卵白 ◆7qRx8xrwgo (ID: lTlVXzN9)
◆第十一話
どん、と背中を押されて振り返ると、桃だった。
「よぉ、転校生明日来るってよ」
「明日!?まだ先輩に言って無いんだけど」
雪那もうさぎりんごをかじりながら、こくこくと頷いた。
桃は雪那からぷいと顔をそむけて、赤くなった頬を隠すように腕で覆って続けた。
「お、俺が言っておくから心配ない、から……あ!」
そこにちょうど、背の高い、長い黒髪をポニーテールにした先輩が通りがかった。
「竹本先輩!タイスタイミング!」
「おおー!先輩!」
竹本先輩は、こちらに気づくと微笑を浮かべながら颯爽と近づいて来た。
「お?なんだなんだ揃いも揃って。さては私になにか贈り物だな?ダイヤかな?それとも土地かな?」
「違います」
「じゃあなんだろう?……お、雪那林檎一つ頂戴」
「はいどうぞ」
「さんきゅ…、む、これおいしいな」
「…先輩、本題に入ってもいいですか」
「嫌だ……すいません目が怖いです」
「えっと、転校生が来るんです。で、その転校生が」
「イギリスと日本のハーフ」
「あれ?知ってるんですか?」
「イギリスと日本?俺そんなの知らねぇ」
「竹本家の情報収集能力をなめてもらっちゃ困るなぁ」
先輩は、すっとツツジの茂みを指差した。
「優星、出てきなさい」
「あれ?やっぱり悠月はすごいなあ」
すると、どう考えても人の入れそうもない茂みから、先輩と顔のそっくりな人が出てきた。
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