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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: しろべに。 ◆キャラ募集中◆ ( No.27 )
- 日時: 2010/11/03 20:38
- 名前: 卵白 ◆7qRx8xrwgo (ID: JkVnDcbg)
◆第十四話
「ターゲット…」
「うん…、でね」
森野さんが何か言いかけたが、そこに男子が走ってきた。
「よ、もう来るぞ」
誰かと思えば、男子は木下桃だった。
あの有名な、不良。
そして、防衛研究会、通称防研の一員でもある。
「嘘!…えっと、じゃあ…」
「お昼休みに防研の部屋に来てもらってもいいかな」
白井さんがにこにこと言った。
「はい」
「それじゃ、また。ごめんね」
「行くぞ」
三人は、楽しそうに走って行った。
その後の授業には、なかなか集中できなかった。
ずっと前に配られた、クラブ紹介の冊子の防研のページを思い出した。
『防衛研究会———生徒の皆さまを、学園内外のワルモノから守ります!
正義の味方になりたい人は是非体験期間に体験しに来てください!』
正義の味方。
つまり私は、ワルモノに狙われてるってことなのか。
ワルモノって…?
防研は、「ワルモノ」の正体はまだ明らかにしていない。
だからか、「何を研究しているんだかまったく分からない」と教師からの評判はすこぶる悪く、
一度は無くなるところだったのを、誰かが丸めこんでしまったという噂だ。
森野さんの深刻そうな表情と口調がよみがえる。
昼休み、私何を話されるんだろう。
待ち遠しくもあるが、来て欲しくなくもあった。
私、何に狙われているの…?
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