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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: しろべに。 ( No.3 )
- 日時: 2010/10/17 19:38
- 名前: 卵白 (ID: lTlVXzN9)
◆第二話
「じゃ、決まりでいいですね。灰田さんお願いしますね」
タイミング良くチャイムが鳴った。
やる気のない号令で、今日も授業はおしまい。
そして私は、また学級委員に選ばれた。
なんの新鮮さもない、この感じ。
小さくため息をついた。
男子のもう一人の学級委員は、王城とかいうやつで、
いかにもチャラチャラした、女好きそうなやつだった。
———どうせ私に仕事を任せっきりなんだろうな。こいつも。
全部が全部、いつもどおり。
たとえばクラスメイト達。去年も今年も、男、女、みな同じ顔に見える。
そんな世界にはもう飽き飽きしていた。
でも、そんな世界じゃないと怖くて私は生きていけないと思っていた。
私みたいな人は、誰とも分かりあえないんだって思っていた。
だからいつでも待っていたんだ、私の事を分かってくれるような人を。
でもそんな人はいない。
そんな優しい人は、いないんだ。
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