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Re: 真白‐masiro‐  ( No.104 )
日時: 2010/09/25 13:31
名前: 杏樹. (ID: W3aU.Uy/)

本当……泣きそうだ……

私は涙を堪えて家まで走って帰った。が……



家に着いて……少しは落ち着くかな、と思っていたけど……


———家に着いたら、……もっと泣きたくなった……。

え? 「それ、当たり前」って? ……違う……

私がもっと泣きたくなった理由は、教室に行けなくなったからじゃない。

なんでかというと……それは、ついさっきの事だった。

*      *      *      *

「はぁ……っと、鍵……」

ガチャガチャ……いつものように家の鍵を開ける。

靴を脱いで家にあがろうとした……そのとき、

————ドン!!! ……———

「ぐへぁ!?」

突然……誰かに後ろからどつかれた。

「な……何……誰っ!?」

私は真っ青になりながら振り返った。————……

「お前……今日、学校来ないつもり?」

——————……!!この声……!!

「なっ、な……七瀬……!!!なんで……


 ってか、なんで!!なんで私の……なんで!?」

「同じ単語を3回言うな……ウザい」

なっ……うざいって——!!後ろからどつくあんたの方がうざいわっ!!ってか……!!

「なんでココにいるのよっ!!! ストーカーかっ!?」



私のこの言葉で……七瀬の表情がみるみる豹変していく……。

え、何? ……もしかして……怒ってる?

「ストーカー……だと……?」

わぁ……ヤバい、七瀬かなり怒ってるよ……。

「なんだ……俺がストーカーに見えるか?」

—————————……はい。見えます。


……って言ったら殺されそうだからやめておこう……。

「……」

七瀬はどんどん私の方に寄ってくる。

って———……っ!!

私のすぐ後ろには壁があるわけで……、

簡単に言うと、もう逃げられそうにないわけで……、

そしてもっと簡単に言うと……

……これって、ピンチ……だ よ ね ?

「うわぁぁ!! 何怒ってんのよっ!! どきなさい!!」

「拒否」

拒否すんなぁぁ!!

「なんだ……せっかく俺が心配して来てやったのに……」

七瀬の顔がどんどん近づいてくる…。

なんかヤバいっ!! ……と、その時……

ピンポンピンポンピンポンピンポーン!!


激しいチャイム連打……。

「ほ、ほら!! 客、客!!」

そう言うと七瀬は軽く舌打ちして私から離れた。

何故舌打ち……、ま、助かったからいいか……。

ピンポンピンポンピンポーン!!

まだ鳴ってるチャイム……。誰だよっ!!

「はぁ……私行ってくるね?」

「……ちっ……」

だからなんで舌打ちなのよっ!!

ピンポンピンポンピンポーン!!

「あぁ、もう!!今行くっつーの!!」

私は走って玄関に向かった。

ドアを開けると…、