ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

そう思いながら、七瀬妹2人の方を見る。

……なるほど……。

七瀬妹の片方、七瀬沙耶。腰ら辺まである長い髪をトップでポニーテールにしていて、……ちなみに私の中の第一印象は『キツそう』。

つりあがった目も印象的で、さすが妹……顔が七瀬に似ている。(キツそうだから？)

そして七瀬妹のもう片方、七瀬沙奈。

色素の薄い、ふわふわの髪が『優しそう』という印象を与える……が、実際問題性格は良くない……。(さっき私を突き飛ばしたくらいだし…)

この3人(七瀬雅玖含む)、それぞれ怖いくらい個性が強い。

ただ3人(以下略)に共通しているのは……、

七瀬も沙耶ちゃんも沙奈ちゃんも、皆恐ろしいほど顔が整っている……素晴らしく美形。

それと……なんか皆、腹黒そうな気がすｒ……

「ちょっと、お兄様っ!?聞いてるんですかっ!?」

「…聞いてない」

「聞きなさーいっ!!雅玖、アンタ…」

七瀬兄妹はまだ喧嘩(?)をしていた。……人の家で叫ばないでもらいたいんだけれども……。

—————……

ふぁあ……それにしても、疲れた……。

————……。

————……ぁ……れ……？

————……ボー……ッ————……

私、何してたんだっけなぁ——……

そうか…そういえば……病院に行って……

もう…

皆とはほとんど会えない……んだ———……

「だーかーらっ!!　聞きなさい!!　分かりましたかっ!?」

「……分からねぇな」

こんな光景を見るのも……

人と多く関わるのも……もう……

————————……


———……ーっ……—……

頬を伝って……雫が手の上に落ちる。

「全く……本当に……っ、……って、ちょ、真白!?」

「真白さん!?　何泣いてるんですかっ!!……気色悪い」

「……東雲？……お前、何泣いて……、」

私、もう七瀬にも…(あ、あと沙耶ちゃん達にも…）

会う機会が減っちゃって…

昨日初めて教室に行ったの、楽しかったけど……

そんなのも……1日で終わり……、もう……またあの繰り返し……。

そんな事を考えていると、何故か…涙が溢れてきて……。

————————……。


——それが私が泣きたくなった……(というか泣いた)理由。