コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 真白‐masiro‐ ( No.139 )
- 日時: 2010/09/25 18:01
- 名前: 杏樹. (ID: W3aU.Uy/)
沙奈ちゃんが考えた『病弱癖治療法』。
それは……
「White*Castleに入りませんか?? ……東雲さん」
————……は? 何、White*Castleって……??
「……は、へ? ほわいときゃっする?」
「そうです。『ほわいときゃっする』です」
それ……何……、
「ねぇ……七瀬? ホワイトキャッスルって……何?」
私は隣に座っている七瀬に訊いてみた。
「……何って言われても……男を騙しまくる最低団体?」
————……はぁ? 何、男を騙す……?
「お兄様の言う通り……です、
私が会長の『White*Castle』は!! 男性を騙して大金……
「それって犯罪じゃんかっ!! 嫌だ!! 絶対入らない!!」
なんて団体だ!! そんなのに入会できるか!!
ってかその活動今すぐやめろぉぉっ!!
「じょ、冗談じゃないですか!! 東雲さん、叫ばないで下さいよ!! ……(あー、これだから……うざいうざい……」
なんか今一瞬、沙奈ちゃんの本心がでた気が……、
「と、とにかくっ!! ……とりあえず、入会書にサインしてくださいよ?」
いやいや!! 活動内容もよく分からないんですけど!! ってかそれのどこが治療法なのよっ!!??
「だから!! 活動内容教えてよっ!!」
「嫌・・・です!! 嫌ですっ!!」
「こっちこそ嫌だよ!!」
———
それから15分後……。
「おい、沙奈と東雲……大丈夫か? その息切れと……頭(by 七瀬雅玖)」
「はぁ……どうやら頭も大丈夫じゃなさそうだけど?(by 七瀬沙耶」
「私……そんな犯罪団体に入りませんから……!!、」
「だ、だから!! 犯罪団体じゃないですって!! 人聞き悪い事言わないでくれます!?」
今までで一番すごい(?)言い合い。息切れで……苦し……い……はぁ……、
「だから、もっとマシな治療計画を立てられないの??……沙奈ちゃん」
「無理です……あ、私と沙耶、そういえば今日用事があって……」
と、そのとき……沙耶ちゃんと沙奈ちゃんがいきなり時計を指差し、大声で叫んだ。
「うああああああああ!! 何よ、遅刻じゃない!!」
「遅刻です!! ……うああああああああ!!」
2人は突然、……慌てて支度を始めた。
———遅刻…? え、あ……、ちょ、ちょっと待ってよ……、て、展開が早すぎて……、
「ではっ!! 失礼します!!!!」
「もう二度と来ないんだからね!!」
バタン!! ……玄関のドアが勢いよく開き、勢いよく閉まった。
「え、待っt……沙奈ちゃんと沙耶ちゃん!?」
……シーン……
「あれ……行っちゃった……もう、私一人……
「一人? ……何? 俺の事忘れてんの??」
————……!!
背後から聞こえる低い声……
「七瀬……アンタ……いたのっ!? どこから湧いて……」
「元から居たっつーの……。人を虫みたいに言うな」
「だっ、だって……!!」
って……
—————……!!
ココは私の家……
そして今この家にいるのは、私と七瀬……だけ……
これって……あの……またピンチじゃ……ないですか……?