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Re: 真白‐masiro‐ ついに本編更新されましt…!!← ( No.190 )
日時: 2010/09/25 21:24
名前: 杏樹. (ID: W3aU.Uy/)

———私は (お兄様以外の) 『男』というのが嫌い。

恋や何やらに悩む女の子を助けるために立ち上げた『White*Castle』。

依頼者の話に出てくる男は全員最低なヤツで——……

許せない……。私が依頼者の代わりにそいつに復讐してやっても———……

————— (お兄様以外の) 『男』というのが許せなかった。

今は授業中……授業を抜けだして相談しにくるほどだから、小鳥遊さんはきっと本当に辛かったんだろう。

私は鞄をあさり、メモ帳とペンを取り出した。

『伊吹潤夜くんへ* 昼休み、屋上で待ってます。(七瀬 沙奈より)』

そう書いた手紙を——……私は伊吹潤夜のロッカーに入れ、自分の教室に戻った。

     ———————————

あれ……?

『保健室に行っていました』とテキトーな言い訳をして自席に座り、ふとお兄様の席がある方へ振り返って見る。

っ——————……!!

お兄様……まだ帰ってきてないの……!?

東雲真白……アンタ、本当に……

私のお兄様に、手を出してっ……!!

授業を受けているフリをするが、どうしても感情が抑えきれない。

このまま東雲さんの家に行って、お兄様を連れ戻してきてやろうかしら……?

けど、もうあと1時間後にお昼休みだ……

1度受けた依頼は、失敗するわけにはいかない……



それから真面目に授業を受けることにした私。

それなりに真剣にシャープペンを動かしていた。

時計を見ると…授業が終わるまで、あと5秒……

4……3……2……

1……


キーン、コーン、カーン、コーン……♪

——————よしっ!! 

きた……ついにきた、お昼休み。

私はチャイムと同時に教室を飛び出し、全速力で走って屋上へ向かった。

さっさと任務を終わらせなきゃ……

    —————————————


屋上入り口——……私はコホン、と咳払いをし、ドアノブに手をかけ……ゆっくり引いた。

「伊吹くん……いる?」

「あ、七瀬さん……こんにちは」

マジで来たんですね……

フフッ、とつい鼻で笑ってしまいそうになる。

本当、馬鹿ね……。

「で、七瀬さんが俺に何の用……かな?」


「ええ……ちょっと、話したい事があるの」


————————……

ココからが……本当の、『Mission start』。

私が——……小鳥遊さんの代わりに……

伊吹潤夜に、復讐してみせる—————……