コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 真白‐masiro‐ 沙耶編すたーとb← ( No.226 )
- 日時: 2010/09/29 18:39
- 名前: 杏樹. (ID: W3aU.Uy/)
「何だ、これはあああああああああっ!?」
私は叫んだ。……この『家』を見て。
何度も目を閉じたり、見開いたりしてみても……
これが夢だと気付かされる事も、
目の前の光景が変化することも、
気がついたらベッドの上にいましたー、
……なんて事も……無かった。
————……けど……
—————————……けど、いくらなんでもこれはありえないでしょう!?
私は夢から目覚められなくなってしまったのでしょうか。
……きっとそうだ。これは夢の中なんだ。
そして、現実に戻れなくなってしまったんだ、私は。きっと。
「真白? ……アンタ、目が死んでるわよ?」
『玄関前』で口が半開き&棒立ちする私を見て、沙耶(様)は呆れたように言う。
けどそんな声……今の私には届いていなかった。
————————だって……。
その辺のデパートなんかより遥かに大きい。
敷地の広さはディズ●ーラ●ドくらいあると思う。
デカい噴水とか、なんか馬とかいるし……
観覧車らしきモノもある。……んで、それくらいヤバいココはどこかというと……
————……七瀬と沙耶様と沙奈ちゃんの家……らしい……。
「いやいやいやっ!!! ありえないわああああ!!」
私が叫んだのは本日二度目。沙耶様はわざとらしく溜息をついた。
「ココは私達の家だって言ってるでしょっ!! 何回言ったら分かるのよっ!!
ほら、中で雅玖も沙奈も待ってるからっ!!」
まだ立ち尽くしている私の腕を引っ張り、沙耶様は家の中へと入っていった。
……何、これ。……玄関がデカすぎるんですけど……っ!!
「お帰りなさいませっ、沙耶様!!」
扉が自動で開くと、そんな王道(?)な台詞が聞こえてくる。
「ほら、何ボケーっとしてんのよ!!」
沙耶様にキレられた私・東雲真白は……ぐいっ、と腕を掴まれ引っ張られ……。
ある、1つの部屋の前に着いた。
「いい? 覚悟しなさいよ……?? The door opens.」
最後の英語らしき言葉と共に…ギギギーッとドアが開く音がする。
それは—————————……
『東雲真白・史上最大の危機』と繋がる扉だったという……。
(保留解除)