コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 真白‐masiro‐ ちょっと大事なお知らせ。← by塩 ( No.257 )
- 日時: 2010/09/30 20:28
- 名前: 杏樹. (ID: W3aU.Uy/)
「いっやあああああああ!!」 by真白←
まわりも下も、真っ暗で何も見えない……
この穴がどれくらい深いのかも、この下に何があるのかも、
それどころかちゃんと着地できるのかさえ分からず……
私はどんどん下へと落ちていった。
「私がアリスなら……この後、ミラクルで素敵な展開になるのに……」
あまりにも怖くて……その不安を少しでも紛らわすため、そんな事を呟いてみる。
けど、私の不安はどんどん高まっていくばかり……。
—————……ドンッ!!!!
突然まわりが明るくなる。それと共に、私はクッションのようなものの上に着地した。
「遅い、やっと来たか……」 by七瀬
「待ちくたびれたわ……」 by沙耶様
「本当ですね……遅すぎます」by沙奈ちゃん
—————……?
目を見開き、あたりを見回してみる。
左には沙耶様と沙奈ちゃん。目の前には七瀬。
真上には高級そうなシャンデリア……
そして今私達がいるのは、真っ白い巨大クッションのど真ん中。
クッション柔らかい……ふっかふかだ……。
って、
————————————……ココ、どこですか?
「ココ、どこですか?」
私は、今思ったことをそのまま口に出してしまった。
それについて、沙耶様はこう答えた。
「……知らないわよ?」
————————……は?
「は?」
また思ったことがそのまま口に出てしまった…・…。
って、は、はあ!? 『知らない』!?
「し、しししししっ!!!??? 知らないって……!?」
「だから、知らないのよ。……だって、沙奈も雅玖も知らないでしょ?」
沙奈ちゃんと七瀬はコクッ、と頷く。
「もちろん、ココがどこだかなんて一切知らない」
「私もお兄様と同じく……全く知りませんよ?」
—————……いやいやいや。そんな当たり前のように言われましても。
……って、あのさ、知らないって……
——————……それじゃ、帰れないじゃんっ!?
しかもここに落下しろって命令したの沙耶様じゃんっ!!
なんて無責任な……っ!!!
「まあ……別に死ぬわけじゃないし」
平然と呟く七瀬。
「……んじゃ、ど……するの……?」
今……私の声、すっごく震えてるんですが……。
……が。 この後の沙耶様の言葉で……
——————……私は裏切られた。
なんか……色々と。
その沙耶様の一言とは……
『んじゃもう、帰る? あたしもう、この遊び飽きた』