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Re: 真白‐masiro‐ 真白ちゃんの憂鬱← 【本編更新】 ( No.269 )
日時: 2010/10/02 11:48
名前: 杏樹. (ID: W3aU.Uy/)

——————————……どうしてこの人はそんな事平気で言えるのだろうか。


私が命をかけてここまで来たっていうのに……っ!!


『飽きた』の一言で済ませるなああああああ!!


思わずそう叫びそうになった。もう、沙耶様とか帰る準備してるし……

ってか、どうやって帰るのか知ってるの!?

……ココがどこかも分からないのにっっ!?

そう思いながら、無言で沙耶様達を見てると…沙奈ちゃんが、ポケットから携帯を取り出した。


—————……って、携帯持ってるんじゃん……最初からそうすれば良かったのに……

プルルルル……


『もしもし、お父様? 今、沙耶王国の地下に閉じ込められt……

あ? ……仕事中? ちぇっ、親父ふざけんな…… 今すぐ帰ってきなさいよ』



プチッ、 あっという間に電話が切れた。

……てか、あの……電話の最後の方、沙奈ちゃんの本性が出まくりだったんですけれども……。

私は苦笑。 ……沙耶様も七瀬も、同じく苦笑いで沙奈ちゃんを見つめていた。

「……何かしら? そんなに見ないでくれます、 気色悪い」

沙奈ちゃんのその言葉は、私にだけ向けられてる……


……そんなに私の事、嫌いですか。 


「んじゃ、行きますよ、沙耶と東雲真白……

そして、そろそろ行きましょう?? お兄様っ♪」



—————……しかも怖い……この人、怖い。


「まぁ、行きましょうって言っても……出口、無いんですけどね。

救助が来るのを待つだけです」



   「はぁあ、この計画も失敗に終わったのね」 by沙耶様

   「本当ですね、もう諦めましょ、東雲さんの事」 by沙奈ちゃん

   「仕方ないな……もう、いいか。コイツの病弱は一生治らなそうだ」 by七瀬


『病弱が治る』 ……日本語、おかしいですよね?


と、そのとき……上の方から、ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ、という音が……。

それと同時に、……何故か、いつの間にか、出口ができていた。


   「出口だああああああ!! きたああ!!」by真白

私は感激のあまり、出口まで超特急で走ってい……


いこうとした時。

……突然誰かに、腕をぐいっ、と引っ張られた。

   「うわあっ!?」

   「沙奈と雅玖は先に行ってて!!」


————……は?

私の腕を引っ張ったのは、沙耶様だった……。

   「ん、了解」

   「分かりました、行きましょう、お兄様?」




ってぇ—————……え、ty、待って……、


   「ほら、こっちっ!!」

私は腕を引っ張られ、沙耶様は……出口とは反対方向の『隠し部屋』に向かっていた……。


*続くb次回最終回!! …あ、沙耶様編の、ね←*