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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 1話 扉と鍵*1* ( No.3 )
- 日時: 2010/09/21 16:26
- 名前: 杏樹. (ID: W3aU.Uy/)
*。*『Door*Key...』*。*
「なぁ……お前ってずっとここにいるよな……?」
ある日のお昼……
病弱な私・東雲真白は……いつものように保健室に居た。
「は? アンタ……誰?」
私は今保健室に入ってきた男を睨みつける。
「誰って……お前のクラスの学級委員長。七瀬雅玖」
は……? 七瀬……? 知らないわよ、そんな人……。
「私、ほとんど教室に行ってないじゃん…知ってるわけないでしょ?」
そう……私は教室に行ってもすぐ具合が悪くなるから、学校の時はいつも保健室に居る。
いわゆる……保健室登校、ってやつ。
「……出てってくんない? ……邪魔」
そう冷たく言う私を見て……七瀬はわざとらしい溜息をついた。
「はぁ……お前、噂通り……本当冷たいヤツなんだな」
噂……
「うっさい……早く立ち去りなさいよ」
私がそう言うと、七瀬は…私の方に近づいてきた……。
「何っ!? 来ないでよっ!!」
ギシッ……と、ベッドがきしむ音がする。
私は七瀬を警戒し、必死で逃げようとした。
けど、ぐいっ、と腕を掴まれて……逃げられない……。
「痛……っ……!! 離して!!」
「お前……」
七瀬は私を自分の方に引き寄せて……私の耳元で囁いた。
「明日……教室に来い、絶対に……強制だから」
……は? きょ……強制?
「絶対……来いよ……?」
何、強制って……? ってか、なんで!?
「ちょ……嫌だ!! 絶対行かないし!!」
「来なかったら……二度と明日は来ないと思え」
七瀬はそのまま保健室を出て行った……。
「へ、ちょ……待ちなさいよっ!! ね、ねぇ……!?」
シーン————……
「何アイツ……意味分かんないっ!!!」
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