コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 真白‐masiro‐ ( No.92 )
- 日時: 2010/09/25 13:16
- 名前: 杏樹. (ID: W3aU.Uy/)
クラッ———…
あれ……目が霞んでくる……それに……視界も暗くなって……
…………バタッ…———!
* * * * * * *
——————……
———————……。
「ん……?あれ、私……」
ゆっくり目を開ける。……あれ……?確か私、七瀬に飯を作れとか言われて……
それで……
「やっと起きたか……病弱人間」
————……!!
「な、七瀬!! 何コレ、どうなってるの!?」
慌てて体を起こす。まわりを確認してみると、いつもと同じ、私の家、私の部屋……
ってか、意味分からない……なんで私、ベッドの上に……
「倒れたんだよ……いきなり、お前が」
……は?
「倒れたって……何、なんで……?」
「何でとか言われても……俺が知るかよ」
七瀬の話によると、私はご飯を作りに行こうとしたときに突然倒れた……らしい。
あれ……?
ふとベッドサイドのテーブルを見ると、氷枕や何やら色々と置かれている。
これって……?
「あの……もしかして、七瀬……私の看病、してくれてたの?」
「ああ」
うわあ……嬉しい……やっぱり七瀬って本当は優し……
「病院に連れて行くの面倒だったからな……
死ぬほど感謝しろ……今、12時だしな」
……くない。何、『面倒』って!! やっぱりこんなヤツ、全然優しくない!!
けど……まあ、そのまま放置されるよりはいいか……。
…………——————。
ん?……『今、12時』?……
って————…っ!! じゅうにじ!? 12時って言ったよね!? 今!?
「い、いいい、今っ!! 12時っ!! 夜中だよ!!??」
「夜中……だな」
そんな冷静に言ってる場合じゃないっ!!
「は、早くっ!! 帰ってよ!! ってか、帰れ!!」
私は慌てて七瀬を部屋から追い出した。
「はいはい……分かった……けど」
七瀬はテーブルに置いてある……コップみたいな物を指差しながら言った。
……けど……?……何?
「……あれ。飲んどけよ……必ず」
* * * * * *
七瀬が帰った後……私はその、『あれ』の隣に置いてあったメモをじーっと睨んでいた。
……これ……これ……
『知ってるか?……倒れた後には、コーヒーに大量の唐辛子と塩と砂糖を入れて飲むといい』
……コーヒーカップをちらっと見ると……
……メモに書いてあった通り、大量の唐辛子と塩と砂糖のようなものがコーヒーの上にどっさり入っていた。
私はそれを見ながらフルフル震える。
「こ……こ、こんなの……っ!!
飲めるかあああああああああああああっ!!!!!!」
(※皆さん、コーヒーに大量の唐辛子と塩と砂糖は絶対に入れないようにしましょう。
あ、メモに書いてある事は…もちろん、七瀬が真白を騙そうとした作り話です。
絶対、絶対!に、信じちゃダメですよ★←)