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Re: 真白‐masiro‐  ( No.97 )
日時: 2010/09/25 13:21
名前: 杏樹. (ID: W3aU.Uy/)


「だから……そういう事なの……

 真白ちゃん。これは……貴方の為だから……。」

それは……七瀬が家に来た次の日の事。

一応病院に行ったほうがいいかなぁ、と思い、学校を休んでかかりつけの先生に診てもらった。

けど……私は診てもらってすぐ、病院に来たことを後悔した……。

『教室には行かないほうがいい』

そう……言われたから。

「ど……どうしてですか!?最近体調良いし……

先生、前に言ってたじゃないですか!!

『最近は体調がいいから教室にいってもいい』って!!」

「それは前の話でしょう?……今は別よ……。

 なるべく安静にしてなさい……」

そ……そんな……。だって……教室に行けない、って……

せっかく出来た友達も……

それに、なっ……な、七瀬にも……

会える機会が減っちゃう、ってこと……?

「そんなの……嫌、です……

 友達に…会う機会が減っちゃうなんて……!!

          絶対嫌です!!!」

私がそう言うと……先生は深く溜息をついた。

「ダメよ……今日はもう帰りなさい……」

……え……ちょ……!!

「先生、待っt……」

「ダメなものはダメなの。これは貴方の為よ……。」

それから私が何を言っても、先生はただ黙ったままだった。
*      *      *      *

そして帰り道……。

ありえないよ……そんなの……

どこが私の為だっていうの?先生は……間違ってる……!

こんなことなら……最初から教室に行かないほうが良かったかもしれない……。

そんな事を考えている私の目には、うっすらと涙が溜まっていた。