コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

第一話:出会い ( No.46 )
日時: 2010/09/08 21:40
名前: 蘭*。* (ID: ikU4u6US)

教室に着くと、一人の男子生徒が駆け寄って来た。

「秋本…だよね?体大丈夫だった?」

その言葉を聞いて、奏音は夢でもみてるんじゃないかと思った。

まさか自分の事を「幽霊」と呼ばないで、さらに心配してくれる人がいるとは…。

「だだだッ、大丈夫でしたっ!…もしかして…一之瀬君…?」

「うん、俺一之瀬。一之瀬拓也。」

「さっ先ほどはありがとうございましたっ!」

「え?」

命を救ってくれて…と言おうとして口を開いた瞬間、一時間目の始まりを告げるチャイムが鳴った。

おしゃべりをしていた生徒達が、急いで席に着いた。

もっと拓也と話したかったが、とりあえず席に着いた。

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授業が終わり生徒が教室からぞろぞろと出て行った。

奏音は拓也に今朝のお礼の続きを言う為、生徒達の後を追った。

——————…その姿をじっと見つめている人物がいるとは知らずに…。