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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: あたしのわがまま。 ( No.14 )
- 日時: 2010/09/22 22:34
- 名前: 音愛 ◆eqWfvDi99E (ID: BKr6Xf0Q)
♯03
今日は約束していた初詣の日。
「みんなぁ〜!おまたせ〜」
あたしが待ち合わせの公園に着いたときはもう皆いた。
「あぁ〜!りなりん遅ぉい!」
「1分37秒の遅刻・・・」
うぅぅ・・・。
麻ちゃん、細かいよぉ。
「ご、ごめんね」
「莉菜ちゃん、明けましておめでとう・・・!」
あ、そっか。
忘れてた。
「のんちゃん、明けましておめでとっ」
「りなりんあけおめ〜!」
「まぁ、今年もよろしく」
みんなに新年の挨拶をして、神社に到着。
手を合わせてお願い事。
みんな、何をお願いするのかな・・・。
「ま〜いりんっ!何お願いしたのっ??」
えっちゃんが言う。
「な、言うわけないでしょ!?」
「あ!分かった!彼氏といつまでもラブラブでいられますようにってお願いしたんでしょ!」
「もう!笑!!!///」
ふふっ、麻ちゃんが照れてる。
可愛いなぁ。
「りなりんは?」
「へ!?」
びっくりして変な声になっちゃった。
「莉菜はどーせ泣き虫が治りますようにでしょ?」
「え!なんで分かったの!?」
「だって、毎年そうじゃん」
「あ、そういえばそうだね・・・あはは」
なんて嘘。
麻ちゃん、あたし、今年は違うんだ。
あたしは、
中学生になっても、クラスが離れても、
ずっと、友達でいられますようにって。
「ののりんはなんてお願いしたの?」
「え?私は・・・内緒」
「えぇ〜気になるなぁ」
「はは・・・」
のんちゃん、この頃変。
前も一緒に遊ぼうって言ったけど、
断られちゃうし・・・。
前はそんなことなかったんだけどなぁ。
どうしたのかな。
でも、
この時からあたしの願い事は、
叶わなかったみたいだった。
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