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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: あたしのわがまま。 ( No.31 )
- 日時: 2010/10/02 18:23
- 名前: 音愛 ◆eqWfvDi99E (ID: BKr6Xf0Q)
♯09
その日の帰り。
あたしは一人になりたくてみんなと一緒には帰らなかった。
のんちゃんになんて言えばいいか分からなくて、結局あの時はずっとあたしは泣いてた。
のんちゃんはあたしの頭を撫でながら「また会えるよ」って言って、帰っていった。
でも、ずっと泣いてても仕方ないことだもん。
のんちゃんが決めたことだし、応援してあげなくちゃ。
その時、昇降口でえっちゃんと麻ちゃんとのんちゃんの3人を見かけた。
・・・?何か話してるけど聞こえない。
あたしは隠れて話を少し聞いてみた。
「・・・そっか。ののりん、莉菜りんにばれちゃったのか」
「うん・・・」
「まぁ、いつかはばれることだったし、乃々歌も少し、すっきりしたんじゃない?」
「うん。そうだね」
え・・・?どういうこと・・・?
あたしは手に持っていたバックを落としてしまった。
3人がハッとしてあたしの方をみた。
「莉、莉菜りん・・・」
「何それ・・・」
「違うの!!莉菜ちゃん!!この話は・・・」
「どうしてあたしにはすぐ教えてくれなかったの・・・」
もうあたしは泣きそうだった。
「莉菜、話を聞いて」
「聞きたくない・・・聞きたくないよ!!!!」
そういってあたしは学校を飛び出した。
「莉菜ちゃん!!!」
のんちゃんが呼んでるけどあたしは振り返りもしなかった。
酷い。酷いよみんな。
どうして、あたしにはすぐに教えてくれなかったんだろう。
友達だと思ってたのに。
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