コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: あたしのわがまま。 ( No.38 )
日時: 2010/10/12 17:07
名前: 音愛 ◆eqWfvDi99E (ID: BKr6Xf0Q)

♯11

学校を休んでもう3日目。

もう学校行かなきゃ・・・。


行きたくないなぁ・・・。

「行ってきます・・・」

憂鬱な気分であたしは家を出た。

ゆっくり歩いてたのに10分も早く着いてしまった。


教室に入るとえっちゃんがいた。

「あ、莉菜りん、おはよう。あのね…」

えっちゃんが話しかけてきた。

おはよう。

あたしもそう言いたかったけど声が出なかった。

声なんて出したくない。

あたしに教えてくれなかった人に言いたくない。

あたしが、どんな気持ちだったのかも知らないくせに。

えっちゃんが何か言いたそうな顔をしてたけど、あたしは無視してしまった。



もうすぐ朝の会になる前だった。

いつもこの時間には来るのんちゃんがいない。


あれ・・・

のんちゃん、休み?

そう思って後ろを見る。

ロッカーの中身、全部ない。

机の中も、全部ない。


まさか。

あたしは急いで昇降口に向かった。

そんな、まさか・・・。


そして、下駄箱から「山村乃々歌」の下駄箱を探した。


ない。

何度見ても、「山村乃々歌」の下駄箱はなかった。


嘘・・・。



あたしはしゃがみこんでしまった。

そんな・・・。

あたしの目から、熱いものがこぼれる。



もう、立てなかった。