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Re: あたしのわがまま。  ( No.77 )
日時: 2011/02/20 11:01
名前: ひな ◆sweet..wV2 (ID: vAYBtxw9)

♯22


あれからあたしは、どう帰ったのだろう。

全く覚えてない。






あたしはその後、麻ちゃんとえっちゃんの3人で過ごすようになった。

のんちゃんの話は、一切しなかった。


あたしが未だに元気がないから、麻ちゃんとえっちゃんが遠慮してくれてるのだろう。


「…菜…莉菜っっ!!!」


ハッとして顔を上げる。


麻ちゃんが話しかけてたみたいだった。



「もう…莉菜、聞いてた??今の話」

「あ、ごめん…ボーっとしてて…」

「…莉菜、あたしもう我慢できないから言うね」


麻ちゃんが少し怖く見えた。


「なんでそんな元気がないわけ?また乃々歌のことなの?」


麻ちゃんが言う。


「だって…」

「莉菜りん、もうののりんがいなくなって1ヶ月経ってるんだよ?寂しいのも分かるけどさ…」


そんなの、分かってるよ。

分かってる、分かってるよ。


「じゃあ、麻ちゃんとえっちゃんはのんちゃんがいなくなって寂しくないの?」

「そ、そんなこと言ってないじゃない!!」

麻ちゃんが大きな声で叫んだ。

「あたしだって、ずっと悲しくてたまらないのよ!?だけど、いつまでたっても悲しんでたら、乃々歌も悲しむじゃない!!」

麻ちゃんの目に、涙がたまってきた。

「でも、もうここにはいないんだよ?次、いつ会えるか分からないんだよ?」

あたしはまた泣き出した。

「莉菜りん、ののりんは、いつもあたし達のそばにいるよ?」

「…どこにいるって言うの!?」

あたしは泣きながらえっちゃんの顔を見た。









「…あたし達の、心の中に、いつもいるじゃん」