コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: ————ねぇ、笑って。 ( No.4 )
日時: 2010/09/11 19:50
名前: 壱夏@ (ID: Dfaev/X/)
参照: http://__________________

@.001話

   「臼杵笑美さん、好きです!付き合って下さいっ」

   私、臼杵笑美。放課後、中庭に呼び出され告白された。
   この光景はあまり珍しくはない。一方的な恋心。
   好かれたいなど考えた事も無い。
   好かれたってどうせ飽きられる。本当の私を知ってしまえばみんな引いていくだろう。
   それに私は、あの人にだけ好かれればいい。好かれたい。
   あの人は本当の私を受け止めてくれた。それが何よりも嬉しかった事か——。
   私がまたこうして笑っていられるのもあの人のお陰だ。

   —笑美、笑って。どんなに苦しくても笑えば大丈夫—

   あの人が言ってくれた言葉。忘れられない言葉。だから——

   「...ごめんね?これからも友達で居てくれると嬉しいな」
   「...うん、そっか。分かった」
   「好きになってくれて、...ありがとう」

   最後に一言言い、微笑んだ。そして教室に向かった。