コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ————ねぇ、笑って。 ( No.6 )
- 日時: 2010/09/12 14:15
- 名前: 壱夏@ (ID: Dfaev/X/)
- 参照: http://__________________
@.002話
「連夜、帰ろ?」
「あぁ。今行くよ」
私を見ると幼馴染の連夜は優しく頷いた。
毎日二人で帰っている。私たちは家が近く親同士が仲が良い。
だけど私の両親は忙しく帰ってくるのが凄く遅い。帰って来ない日もあった。
当時の私は寂しさのあまり部屋に引きこもっていた。そんな私を励ましてくれた。
そんな私に連夜は何時も寄り添っていた。
「連夜、...連夜は好きな人とか居ないの?」
「と、突然だね...」
そんな連夜に私は恋におちた。私の問いに連夜は苦笑い。
好きな人の好きな人が気になるのは当然だと思う。
それに、何時も私を見て欲しい——。
「いるよ」
「.......っえ!?」
突然応えられ驚く。いるなんて吃驚だ。
連夜は格好良いし優しいし——さぞモテるのだろう。
応えを聞くのが怖い....。でも気になる。
「、だ、誰....?とか聞いてみちゃったり」
「んー....秘密」
そっと人差し指を自分の口元に近づける。
きゅうん....。可愛い、格好良い。連夜の仕草に胸がきゅっとなる。
「じ、じゃあどんな人?」
「泣き虫で強がりで意地っ張りで....」
「....そんな人のどこがいいの?」
「でも、そんなとこも可愛いくて大好き」
その人の話をしている連夜はとても嬉しそうだった。
連夜は恥ずかしがってこほん、と一つせきばらいをする。
耳まで真っ赤になっちゃって——。
連夜に想われてる女の子はどんなに幸せなんだろう。
私もそんな女の子になりたい、連夜に想われたい。
長話をしているといつの間にか家に着いた。
幸せな時間があっという間に過ぎてしまった。
連夜は また明日ね と私に手を振った。私も笑顔で振り替えした。