コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: ————ねぇ、笑って。 ( No.11 )
日時: 2010/09/12 14:11
名前: 壱夏@ (ID: Dfaev/X/)
参照: http://__________________

@.004話


   一夜明け、朝が来る。
   私は起き上がり支度をはじめる。
   準備を終えると同時にチャイムが鳴った。連夜だ。

   「はーい。おはよう、連夜」
   「ん、おはよう」
   相変わらずの爽やかな優しい笑顔で私を迎える。

   「もう準備できた?」
   「うん、ばっちりだよ」

   私は玄関で靴を履き鍵を掛ける。
   行く道、鞄を重たそそうに持っている私に連夜は静かに手から鞄を取る。
   きゅう...。また少し好きが積もった。
   
   「ねぇ、連夜。手...繋いでもいい?」

   好きで好きでたまらない。もっと連夜に触れたい。近くで感じたい。
   一瞬連夜は困ったように笑った。だけどそんな私の我侭に連夜は応えてくれた。

   ————————————————————

   休み時間。一人の女の子が教室に来た。
   戸惑いながら連夜に寄り、何か話してる。そして二人で教室を出て行った。
   クラス中がざわめいた。このパターンはよくある...

   「告白だね」
   「め、芽衣っ」
   後ろで心友の木原芽衣の声がする。

   「そ、そんな事ないよっ!縁起が悪い事言わないで」
   「えーだってあれは告白でしょ?」
   「ち、違うもんッ」

   必死で否定する私に芽衣は意地っ張り、と言った。
   告白なんて信じたくない。この瞳で確かめてくる!!
   私は芽衣に トイレ と言い残し二人の後をつけた。