コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re:         星恋   ★ ( No.25 )
日時: 2010/09/17 18:20
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: 4n3MlAWB)
参照: http://happylovelife612.blog27.fc2.com/




 第5話




 やがて、校門の桜が満開となり、私達は5年生に鳴った。
 先生からもらった、新クラス発表のプリントをみて、私はぎょっとした。
 優志とクラスが一緒なのだ。私はその場で絶句した。あれから、一言も話してないのに……。


 「かおりー!!」
 「絵磨……」


 唯一、この学年で仲のいい絵磨とは、無事同じクラスになれたようだ。
 私は、安心した。優志なんて、もうどうだっていい、無視しとけばいいよね……?


 しかし、そういうわけにもいかず、始業式のあいだも、それから数日たった授業でも、優志が気にかかった。
 優志とは席は遠いが、前をむくと普通に姿がみれる。私はチラチラ前をみていた。


 優志の背中ってやっぱ、おっきいなあ……あれに抱きついたら、あいつなんて反応するだろう!
 とか意味不明なことも考えたりした。……あーもう、なんなんだろう、私。


 
**


 休み時間。
 私は机にうつぶせになっていると、絵磨が私のところへやってきた。

 「かおりんー!!」
 「ん?」

 
 私は、顔をあげる。絵磨はなんだか嬉しそうな顔をしていた。私は「どうしたの?」と尋ねる。


 「今日、香織の家いっていい?」
 「いいよ!! おいでおいでー」


 絵磨が私の家にくるなら、部屋をちょっと片付けておかないとなー。
 私はそうおもいながら、家に帰った。玄関のドアをあけると、まず目にはいったのは、グレーの運動靴と、黒の運動靴だった。

 今日の朝はこの靴はなかった。……ということは、やっぱり……これは……。
 
 「おっ……なんだよ、香織か」


 予感的中!!
 私が、リビングのドアをあけると、そこにいたのはソファに座って平然とゲームをしている、孝文だった。
 隣には辰雅、康義、龍夜もいる。孝文は、私のほうをチラッとみると、またゲームに視線を戻した。


 「……なんでいんの?」
 「別にいいだろ、遊びにきてんだから」


 そう答えたのは龍夜。龍夜がこの2人を呼んだらしい。……今日は絵磨もくるのになー。
 

 「ねぇねぇ、ここに誰かもう1人、女の子がくるっていわれたらどうする?」
 「どうもしないよ」

 そう答えたのは康義。

 「まさか遊べってことじゃないよね?」

 そうきいたのは、辰雅。私は首を横にふった。龍夜と孝文も同じような反応をみせた。


 「実はくるんだけど、いい?」
 「部屋にいっとけば問題ねぇだろ」


 孝文がめんどくさそうにそういった。私はそれをきくと、自分の部屋にさっさとあがっていった。