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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 星恋 ★ ( No.31 )
- 日時: 2010/09/20 22:14
- 名前: 苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: Z5Pq8gUl)
- 参照: http://happylovelife612.blog27.fc2.com/
第6話
「香織の家、ひさしぶりだなぁ〜」
絵磨が、私の部屋にはいるなり、そういった。
そして、帽子をかぶったまま、鞄を持ちながら、つったっていた。
私は「適当に座っていいよ」というと、1階にお菓子と飲み物をとりにいった。
**
「香織って、好きな人いるの?」
木製のお皿にはいった、チョコレートのクッキーを頬張りながら、絵磨は私に聞いた。
私は、コップにはいった、炭酸飲料を一口飲むと「いない」と即答。
「それほんと〜?」
「……ほっ、ほんと……だよ……?」
きっぱり「本当だよ!」とはいえなかった。どうも、きにかかるのだ。
小さい頃から、ずっと一緒だったあいつが。三井優志が。
そんな私の言葉を、絵磨は信じて、自分のことをはなしはじめた。
「あたしね……姫吉がすきなの」
「姫吉!?」
姫吉というと、隣のクラスの姫吉怜緒だ。小柄で、色白で、男女共に人気がある。
そしてモテるらしく、噂では、藤山美里奈と両想いといわれている。
「でも、姫吉って……藤山さn……」
「あああれ? あたし聴いたけど、もう別れたらしいよ」
「しかも姫吉からフッた」と、絵磨はちょっと嬉しそうに、付け加えた。
そして絵磨は「全力でアタックするから、香織も手伝ってね」といった。
絵磨の瞳は、キラキラ輝いていて、これぞ「恋する乙女」といったかんじだ。
「……ねえ、絵磨……」
「ん?」
私は、やっぱり話すことにした。優志がきになってるってこと……好きってこと、認めなきゃいけない。
こんなに気になってるのに、全く好きじゃないっていうほうが、おかしい。
私は、優志が好きだ。
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