コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 星恋 ★ ( No.39 )
- 日時: 2010/10/11 13:05
- 名前: 苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: zc76bp3U)
- 参照: http://happylovelife612.blog27.fc2.com/
第8話
先生の話がおわると、5年生は、並んで門前に到着しているバスに移動した。
私もそのなかにまぎれて、バスの中にはいる。席は、絵磨と隣だ。
みんながのると、先生が全員いるか確認をはじめた。私は窓をふとみる。
親がたくさんあつまって、自分の子供に手をふっていた。私の親は、見当たらない。
「では、出発しますよ!」
先生のこえと同時に、バスはゆっくりと進み始めた。私はワクワクしながら、前の椅子に視線を戻した。
「ねえ香織ー」
「ん?」
「自然学校ついたら、すぐにおはし作るんだって」
「おはし!?」
そういえば、前に先生にきいた。木で削っておはしをつくるって。
それが5日間、自分のおはしとなるらしい。不器用な私は、ちゃんと作れるか不安だった。
「まあなんとかなるしょー」
「だね」
それから、絵磨とトランプをしたり、色んな話をしていると、あっというまに宿舎に到着した。
皆は、おりると「やっとついたー」といいながら、跳びまわったりしはじめた。
**
「では皆さん、カッターと木をもったら、それぞれの場所について、作業をはじめてください」
先生の声で、皆はざわざわしはじめる。私も、カッターと木をもって、自分の班の場所へいった。
私は、どこからどうきろう……と考えつつ、木とにらめっこ。
ふと絵磨のほうをみると、もう絵磨は、削り始めていた。同じ班の男子4人も、黙々と削る。
げええ……皆器用じゃん……私も頑張ろう! とりあえず不恰好でもいいので、削り始めた。
**
部屋に到着して、荷物をおいて、部屋で弁当をたべると、班の時間だ。
広い草原で、班行動。鬼ごっこをしている人もいれば、レクリエーションの練習をしている人。
さらに、別の班同士でバラバラになって、話をしているひともいた。
私達の班は、そのどれをするでもなく、座って話をしていた。
他愛のない会話をしていた、そのときだ。先生の声が聞こえた。
「部屋班の、班長と副班長は、今すぐ集まりなさい」
すると、それに該当する人たちは、ぼちぼちと先生のところへいった。
優志は部屋班の班長、怜緒は部屋班の副班長ならしく、急いで先生のところへ走った。
私達の班は、私、絵磨、望、森野の4人となった。
一瞬しんとなったが、すぐに森野は会話をはじめた。
「なあ、香織と絵磨って好きな奴いんの?」
「そうだよ、おしえろよー」
森野と望が、私達にそうきく。
私はうろたえていたが、絵磨は即答で「いるよ」と答えた。
私もそれにつられて「いる」と答える。
「まじかよ!? 教えろよ……俺もおしえっから!!」
望は、ニヤニヤした顔でそういう。そして、絵磨が口を開いた。
「……本当に誰にもいわないでね、いったら望の好きな人もバラすよ」
「いわねーって、ほら、教えろ」
望と森野は、顔をぐっと近づけてきた。はやくしないと、優志と怜緒が戻ってくる。
「……姫吉怜緒」
絵磨がそういうと、次は私のほうに視線があたった。私は、重い口を開く。
「三井優志!」
「へぇ〜そうか、そうか、そうなのか〜」
望と森野は、意外!という顔を見せた。そして絵磨が「ほらはやくあんたのも教えな」という。
「俺は……その……端枝沙羅」
途端、望の顔がりんごのように真っ赤になった。
私達は、2人で顔を見合わせて「えー!!」と叫ぶ。
望は「聞こえるだろ」と、顔をあからめて、自分の人差し指を唇にあてた。
端枝沙羅とは、たしか隣のクラスの女子だ。他校とのかかわりも多い。
一部の男子には人気があるらしい。4年の頃にすでに彼氏がいたことで、有名となった。
今はフリーらしく、好きな人はいないらしい。
「なあ、お前らさ、この自然学校で告れよ」
「えっ!?」
森野の発言に、私、絵磨、望の声が重なった。
