コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re:         星恋   ★ ( No.51 )
日時: 2010/10/19 18:03
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: zc76bp3U)
参照: http://happylovelife612.blog27.fc2.com/




 第12話


 「あつーい」


 7月中旬。夏休みが待ち遠しい頃! 私は、テンションが低いながらも、家へ向かっていた。
 蝉の鳴き声が、けたたましく聞こえてくる。もうすぐ家だ!
 家についたら、つめた〜い麦茶を飲んでやるんだ! そうおもうと、足取りが軽くなった。



 「ただいまー」



 私は、乱暴にランドセルを床にたたきつけると、冷蔵庫を開けた。
 ……やっぱり、麦茶はおいしい! 生き返る〜。そうおもいながら、私は部屋へ向かった。
 リモコンを操作して、エアコンをつける。設定温度は、25度。



 「ふぅ……」


 私は、ベットに寝転がった。……あ〜宿題しなきゃ、けどしんどいや……。
 

**


 そんな毎日を過ごし、いよいよ私達は夏休みになった。
 といっても、毎日ダラダラ過ごすわけにはいかず、朝6時半には起床した。
 ラジオ体操があるから。私はラジオ体操にいくのが好きだった。


 「ひゃっふぅ〜」



 私は、用意を終えると、スキップしながら玄関に向かった。
 

 「姉貴、テンション高いな」


 龍夜が、眠そうに目をこすりながら、そういった。私は軽くブイサインしてみせる。
 そして、スキップをしながら、公園へ向かった。


 「やぁ、そこののっぽさんとチビさん、おはよう!」


 私は、そんなことをいいながら、孝文と辰雅の背中を軽く叩いた。
 鬱陶しそうに、2人は私のほうに振り返る。


 「テンションたけぇな〜香織」
 「香織姉、なんかあったの?」


 孝文と辰雅は首をかしげながら、そうきいてくる。私は「べっつに〜」と言葉を濁した。


 「いつも、朝起きるの嫌いなのに、なんで?」
 「だって朝早くおきて、行動するってよくない? 超テンションあがるぅ〜」

 私は康義の質問にそうこたえ、意味もなく、ジャンプをした。
 そんな私を、4人は変な人をみる目で、ジーッとみつめていた。




 ラジオ体操がおわると、一番最年長の学年が、ハンコを押すことになっている。
 6年生は、いなかったので、5年生がやることになった。それで、私というわけ。
 隣には、絵磨がいた。


 「香織、先にウチらはハンコおしとこ」
 「そうだね!」


 私は、自分のカードにハンコをおす。そして、みんなのハンコもおした。
 ……しばらくして、私は俯いていた顔を、バッとあげた。
 隣の列をみると、そこには……優志!
 私のところには、ほとんど人がいなかったので、もう終わりかけであった。


 ……とそのとき。優志が、私の列になんの前触れもなく、突然うつってきた。



 「押せ」
 「はっ……はい」


 私は、優志のカードに太陽マークのハンコを、ポンとおす。


 「ありがとっ!」


 優志はそういうと、走り去っていってしまった。



 ……ふ、不意打ちはないよー! 突然、ドキドキするよ、やばいってー!
 それから、私は家につくまで、そのことで頭がいっぱいで、どんなふうに帰ったかは覚えてません。
 多分、フラフラしながらかえったんだろ〜なあ……。