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Re:         星恋   ★ ( No.54 )
日時: 2010/10/22 18:18
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: zc76bp3U)
参照: http://happylovelife612.blog27.fc2.com/




 第13話




 「おい、プールいくぞ」


 突然、孝文が家にやってきて、そういった。私は、はぁ? と一言。
 龍夜は「おぉ、いくいく!」と、とても乗り気だ。


 「誰がくるのー?」


 康義がそうきいた。


 
 「俺と、辰雅と、優志」


 優志……!? こっ、これは……いったほうがいいっていう、神のお告げとかそういう系?
 えっ、なにこれいったほうがいいよね? 私はいきなり飛び跳ねて「いくぅー!!」と声をあげた。


 「えーお前くんのー」
 「来てほしくなかったら、あたしに秘密でさっさといくことだったね、残念だったね、孝文君」


 私は、そういって孝文の肩を2・3回ポンと叩くと、プールの用意を始めた。
 水着は〜……一応、買ってもらった、水色のものがある。よし、これでいいや。


**



 「おまたせふぉ〜っ」
 「…………」


 私は、テンション高めに登場してみたが、ややスベッたようだ。
 ……それをなかったかのように、優志が「いこうぜ」と呟いた。
 私は、一番後ろの位置について、自転車をこぎはじめた。


 にしても、暑い! あ〜っ、はやくはいりたいはいりたいはいりたい!!
 自転車をこいでるせいか、いつもより、倍の汗がながれでた。
 ……う〜っ、じめったい。



 プールにつくと、料金を払って、私は1人で女子更衣室へ向かった。
 にしても、1人で市営プールの、更衣室にはいるなんて、はじめてだなあ。


 私は、なんとなく、気恥ずかしいので、水着のうえから、タオルをはおって、シートのうえにすわった。
 5人はというと……あ〜れま、遊んでる。


 「香織姉ーっ、はいらないのー?」



 そういったのは、辰雅。
 私は「あとではいる」と答えた。
 辰雅は、ゴーグルをはずすと、私の隣にちょこんと座った。
 そして鞄から、おにぎりをだして、食べ始めた。


 「もうおなかすいたの?」
 「朝ごはん食べてないもん」


 辰雅は、もくもくとおにぎりをたべる。私もなんだか、おなかがすいたので、お菓子を取り出した。


 「……ねえねえ香織姉」
 「なに?」
 「あのさあ……あのさあ……」



 辰雅がなかなか喋りださないので、私はさすがにイライラして、無視してお菓子を食べようと思った。
 そのとき、やっと辰雅が口を開いた。



 「好きな人とかいるー?」
 「ぶっ」



 あまりにも意外な発言に、私は食べていたお菓子を、噴出してしまった。
 辰雅もびっくりしたのか、ぶるっと、身震いする。


 この子にいうべきなのー。いいふらされるって、絶対!!