コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 流星剣士! ( No.16 )
日時: 2010/09/21 19:29
名前: たぶん武士 ◆QNk6D1x0iU (ID: EHJQXsee)

闇が町を覆う、8時頃の町。
あたしは町を走っていた。
いつもは朝に走るんだけど、今日はなんとなく走ろうと思ったんだ。

朝いつも走る道とは違う、全く知らない道を走ることにした。
家から北へ走っていって、小さな路地を通って、林にはいって———

ただ、無心に、でも何かに呼び寄せられるように走っていた。

気が付くと、あたしがいたのは神社だった。
辺りは木に囲まれている。
たぶん、町外れの森まできたのかな。
ふと上を見ると、神社のある敷地だけ、葉が広がっていなかった。
なんか意味がありそう……

その時。

「……流崎?」

後ろからいきなり声を掛けられて、あたしはびっくりして思わず「ひっ」と小さく叫んでしまった。
後ろにいたのは、秋山だった。

「なんだ秋山かぁ。びっくりさせないでよ!!」

「悪ィ。……なんでここにいるんだ?」

「それはこっちの台詞だよ。あたしは走りに来ただけ。」

「ふーん。俺は、流星群を見にきたんだ」

流星群———?

そうだった。
今日は、百年に一度と言われる、夢星の流星群の日だったんだ。

「へぇ。秋山ってそういうの関心あったんだ」

「別に。なんとなく。」

いろいろ話しているうちに、流星群が来た。

「お!来た来た!!」

青い、たくさんの流星が空を埋め尽くした。

「わぁ……きれい」

あたしが言ったその途端———

バァン!!!

何かが爆発したような、凄まじい音が辺りに響いた。

「なにあれ!?」

あたしは、思わず叫んだ。

空に、水色の穴が開いていた!!!
その穴から、水色の光と竜巻があたしに向かってきた。

「危ない!!」

秋山がそう叫んであたしの腕をつかんだが、あたしは何も抵抗できず、秋山と共に意識を失いながら、水色の穴へと吸い込まれていった。